2022年第9回都市環境デザインセミナー「つみかさなるまちの記憶と記録〜“原爆スラムと呼ばれたまち”を読み解く〜」(2022/12/22|大阪・オンライン)
- 日時:2022年12月22日(木)18:30~20:30
- 場所:
- 都市魅力研究室(大阪市北区大深町3番 1号グランフロント大阪(北館))
- Zoom配信
- 定員:
- 会場定員:30名
- Zoom参加定員 80名
- 参加費:
- 都市環境デザイン会議会員:500円
- 学生:500円
- 一般(上記以外):1000円
- 申込:「お願い」をお読みのうえ、下記よりお申込ください
https://peatix.com/event/3420763/view
趣旨
都市やまちは、長い時間と人の営為により、歴史としてその土地にさまざまな記憶を積み重ねていきます。我々はそこから都市やまちの来し方を学び、生活の営みが今に繋がっていることを感じ取ります。
とりわけ広島は、人類史上初の原爆により、まちと人が焼き尽くされました。その後の壊滅的な廃墟の上にも、立ち上がった人たちによる悲惨さの伝承と共に、まちの不断の営みが続きました。広島の戦災復興計画では、市の中心部「基町」が大きな役割を果しました。その片隅にこのまちはありました。基町のすき間に「不法占拠」により生まれ、スラムと呼ばれたまちの記録を読み解きながら、今に通ずるまちづくりの原点があったことをお伝えしたいと思います。
それは、土地の所有権あるいは敷地割から解放された「共有空間」、つまり「コモン」とも呼ばれる空間であり、同時に、「コモン」とは共有される土地やまちの記憶や歴史的断片でもありました。「コモン」は今も計画論、空間論として、まちづくりの主要なテーマとして大事に育まれることを待っています。
今回はすこし時間をタイムスリップして、もう一つの被爆直下で消滅したまちのことと共に、被爆後に生まれては30年後に消えた「原爆スラムと呼ばれたまち」の物語を、お話しできればと思います。
講師紹介
千葉桂司 (ちば けいじ)
1945年生まれ、広島県福山市出身。
日本住宅公団(現UR都市再生機構)・URサポート(現URリンケージ)を経て、現在、Kまち工房主宰。プランナー、博士(工学)、技術士。
公団で、まちなか住宅地開発、都市再開発、密集地区整備などの計画・空間・事業を担当。
現在、都心・船場のまちづくりを進める船場倶楽部を支援している。
著書に『原爆スラムと呼ばれたまち』(2021・あけび書房)、『都市再生・街づくり学』(2008・創元社)、『建築企画論』(1990・技報堂出版)ほか(いずれも共著)
質疑、意見交換
会場から、質問・情報提供などを受け付ける予定です。
主催
都市環境デザイン会議・関西ブロック