公園一体型宿泊施設「INN THE PARK 福岡」が海の中道海浜公園内にオープン Park-PFI事業による国営公園の開業としては日本初の事例に
“泊まれる公園”をコンセプトとした宿泊施設「INN THE PARK(イン・ザ・パーク)福岡」が15日、福岡市東区にある国営公園「海の中道海浜公園」内で開業した。住宅、オフィス、公共施設、公共空間のリノベーション等を手掛ける設計会社株式会社オープン・エーの子会社である株式会社インザパーク福岡が運営を担う。
国土交通省九州地方整備局が、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して進めてきた「海の中道海浜公園官民連携推進事業」の核となる滞在型レクリエーション拠点で、Park-PFI事業による国営公園の開業としては日本初の事例となるという。
「INN THE PARK」は“泊まれる公園”をコンセプトとする公園一体型宿泊施設。2017年9月に静岡県沼津市に誕生した第1号「INN THE PARK沼津」は、青少年向け自然体験施設“沼津市立少年自然の家”跡地を活用したもので、宿泊・飲食・体験アクティビティを組み合わせた複合施設として話題を呼んできた。
今回シリーズ第2号の施設としてオープンする「INN THE PARK福岡」では、“泊まれる公園”というコンセプトや、沼津で大きな反響を呼んだ巨大球体テントはそのままに、エリアに合わせた様々な工夫や施設の拡充を行っているという。
海の中道海浜公園は「米軍博多基地」の跡地の良好な自然環境を活かした国立の大規模都市公園で、広域圏域のレクリエーション需要に応えるよう昭和51年から現在まで整備が進められてきた。
東西に約6km、総敷地面積350ヘクタールにわたって広がる海の中道海浜公園の敷地内には、動物園や屋外プール、水族館、野外劇場等が所在。豊かな自然や様々なアクティビティを楽しめる国営公園として親しまれている。
なお事務所長の平塚勇司氏は、都市公園を使いこなすうえで役立つ法令解釈や運用方法を対話形式で解説した『都市公園のトリセツ』を2020年7月に出版している。