学芸出版社のホームページが少しだけ使いやすくなりました
学芸出版社のホームページに訪れてくださったことがある方が、どのくらいいるのかいないのか、わかりませんが、どなたが見てもおわかりのとおり、弊社のHPは超DIYで、新刊が出るたびイベントがあるたび、編集スタッフ全員がちくちく更新を続けております。
結構頻繁に微修正しています
10年ほど前にUMA の原田祐馬さんにロゴをリニューアルしてもらった際、本当に最低限の骨格デザインだけつくってもらったのですが、その後も自分たちであれを付けたしこれを取り除き、好き勝手に更新を繰り返しております。
見るからにレトロなつくりですが、シンプルながら愛あるHPを目指しております。
最近では、「まち座」と名付けた本ポータルサイトとの連動を図りながら、全国各地で開催されている都市建築系のイベント情報などと書籍を横断してチェックできるようなプラットフォームを目指しています。
本で得る知識とまちの現場、どちらも行き来できるようにしたほうが断然面白いし身になりますよね。
何が使いやすくなったのか①検索マドの検索性向上
それで本題ですが、何が使いやすくなったのか。ひとつめ、まず大きく機能が向上したのは、トップページの左上にある検索マドです。
たとえばこれまで、「デトロイト」って入力しても書名に「デトロイト」という単語が含まれる本しかひっかからなかったわけです(弊社にデトロイトというワードを冠した本は残念ながら無いので、従来の検索結果はゼロ)。
でも実は、デトロイトのことを書いた面白い本は一冊といわず数冊あったりするわけです。
しかも幸運なことに弊社、数十年(?)にわたって、かなり詳細な目次テキストを全書籍公開しているのです。
先人のたゆまぬ努力の賜物。このアーカイブを活かして検索性を高めたら、都市建築的書籍をもっと掘り下げたいという局面で(弊社限定ですが)結構便利なシロモノになるのでは・・・
ということでこういう検索ができるようになりました。
書名に「デトロイト」が入っていないくても、本文目次に事例として「デトロイト」が出てくる書籍は、すべてチェックできるようになりました。
試しにもうひとつ「エリアマネジメント」って入れてみます。すると見てください、18件ヒット。昨日まで、エリアマネジメントという単語が書名に入っている3冊しかひっかからなかったのに、です。ああなんて便利になったんでしょう。
何が使いやすくなったのか②目録の検索方法多様化
もう一つ、使いやすくなったところが。これはおまけみたいなもんですが、実は少し前から書籍目録もちょっと見やすくなっております。
出版社にとって目録は、どんな本を出しているのか総覧できる、なんというか「自己紹介」がわりのアイテムだったりします。文芸書の老舗出版社なんかはめちゃめちゃ貫禄のある分厚い目録があったり。
弊社の紙版目録はそんなに分厚くはないものの、それでも小さな字がぎっしり詰まった88ページ。正直見やすさを求めてつくっているわけではなく、手のひらの上で総覧できるというのが価値だったりします。
でもまあそれなりに嵩張るので、なかなか手渡す機会も限られてしまう。実際手に取ってもらえるのは、著者の方とか、弊社イベントに参加くださった方とか、たまに大きな書店の目録置き場で目にとめてくださるレアな方とかのみです。
でも眺めていると案外時代背景が浮かび上がったりして楽しい目録ではあるので、なんかうまく生かしたいなという思いはありました。と同時に、とても悩ましいのが「分類」です。紙版目録はこれだけの分野があるのですが、
見てお分かりのとおり、どこか一つに分類するのがそもそもとても難しい。それでなくても領域を横断することにこそ価値が生まれたりする昨今。苦渋の決断でこっちにいれたけど、やっぱこっちにも入れたいなあ・・・みたいなことを担当編集はおそらくみんな思っている。
で紙版ともうひとつ、もちろんウェブ版の目録も存在しています。
トップページから検索できるのですが、かねてから「分野別の検索とかじゃない、もっとざっくりした本の探し方ができないかな~」というもやもやがあったりしたわけです(紙版同様「分野でさがす」はデフォルトで活躍中)。
そこでいっそのこと、本の表紙一覧から探すみたいなのがあっても面白いのでは、とつくったのがこの「本の表紙からさがす」っていう超丸投げページです。
ここをクリックすると下の表紙一覧ページから書籍をチェックできます。今も移行中なのですごく古い書籍はまだ網羅できてませんが、過去10年分くらいの書籍(絶版本以外)はすべてここで表紙から探すことができるようになっています。
「本屋さんでこないだ見かけたあのピンクの本、パラパラめくってみてちょっと面白かったけど、タイトル忘れちゃったな~なんだっけな~」みたいな時に便利です。案外こっちのほうが「あ、これ読んでみたいかも」と思う本に辿り着きやすかったりします。ちなみにクリックしたら各書籍単独のページに飛べて「目次」「著者プロフィール」「はじめに」「おわりに」がチェックできます。
加えてこのページトップには、noteで連載中の「まえがきと目次で100冊」も設置(わりと毎日ぐらいの頻度で更新しています)。
既刊書の「まえがき」の中から、担当の目に留まったワンフレーズを抜き出して紹介するミニ企画。まえがき・あとがき・目次って、どの本も気合が入っているので、それだけ読むのも結構楽しいんです。
ちなみに新しい記事の更新時は、 “まえがきのスクショ“ もTwitterで公開してます。ワンフレーズではさすがに伝わりきらない部分もあるので。
もともと装備していたのですが、「発行順でさがす」は最近出た本が一括でチェックできます。「半年前くらいに出た緑色のあの本なんだっけ・・・」みたいな時はこちらが便利です。
何が使いやすくなったのか③ブックガイドも増殖中
さらに、「本をさがす」のプルダウンには「ブックガイドをみる」が加わりました。
リストは続々追加予定です~。現在あるのは二つ。
建築・都市・まちづくりの分野で本を出版している学芸出版社が、さまざまな角度からおすすめの書籍をピックアップ。ぜひあなたに合う一冊を見つけて、様々な読み合わせを楽しんでみてください。
リスト1 地域まちづくりにうってつけの55冊
リスト2 旅先に携えていきたい12冊
まだまだ大なり小なり改善の余地はあるなあとは思ってますが、本をつくりながらマイペースに、いろいろと使いやすくしていければな~と思っています。