【受付終了】住宅をつくる人々の新しい物語ー「新・建築職人論」

主催 ローカルナレッジ編集部(スタイル株式会社)
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2023/11/21(火曜)19:00~20:30
  • 会場:Zoomミーティングを利用したオンラインイベント
  • 参加費:参加料:1500円(税込)
  • 詳細・申込:https://www.localknowledge.jp/2023/11/703/

内容

松村秀一建築塾「レクチャ・シリーズ」では、約40年に亘って、松村氏が建築生産について考えてきたことや見てきたことに基づいて、建築を造る人々のこれからについて物語っていただきたいと考えています。それは、松村氏が2023年2月に行った東京大学での最終講義において、時間の制約から十分に触れられなかったことを物語ることでもあります。その最終講義に参加できなかった方々、例えば住生活産業や建築産業に関係する方々、そして建築学に関心のある方々、それを学ぼうとする方々に向けても力強いメッセージを受け取れる機会になるでしょう。東京大学での最終講義を経た松村氏の、早稲田からの新たな講義デビューです。

下記のアジェンダに沿って隔月1回のペースで進めて行く予定です。

  • 新・建築職人論
  • 20世紀を見逃すな-フラーとイームズの教え-
  • 電脳時代のクラフトマンシップ
  • 閑話・昔話-日本の住宅産業の成り立ち-
  • Architecture Reimagined
  • 都市の資源工学、そして解築学へ

今回ご案内する第一回は「新・建築職人論」。昨年暮れに最新の国勢調査での各職別の人数が明らかになりましたが、それによれば、遂に日本の大工の数は30万人を切りました。40年前94万人だったことからすれば、驚くべき減少です。これからの大工の世界を支えていくことになるであろう10代の大工の人数は2千を少し超える程度で、すこぶる心許ない状況です。このことに代表される建築職人の問題は、これからの建築の基層を揺るがす大問題なのです。一体どうすれば良いのか。日本の建築職人の歴史を振り返るとともに、その世界が一般の人に開かれていく未来の姿をみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

出演

松村秀一

早稲田大学研究院教授
早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員・研究院教授(専門は建築構法・建築生産)
2023年1957年神戸市生まれ。1980年東京大学建築学科卒業。1985年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。1986年より東京大学講師、助教授、教授、特任教授を経て2023年より現職。日本建築学会元副会長。現在、HEAD研究会代表理事、建築技術支援協会代表理事、団地再生支援協会会長も務める。日本建築学会賞(論文、2005年)、都市住宅学会賞(著作、2008年、15年、16年)、日本建築学会著作賞(2015年)等受賞多数。主な著書に『新・建築職人論-オープンなものづくりコミュニティ』(学芸出版社)、『建築の明日へ』(平凡社新書)、”Open Architecture for the People – Housing Development in Post-War Japan”(Routlede)、『空き家を活かす-空間資源大国ニッポンの知恵』(朝日新書)、『ひらかれる建築-「民主化」の作法』(ちくま新書)、『建築-新しい仕事のかたち 箱の産業から場の産業へ』(彰国社)、『箱の産業』(彰国社)、『「住宅」という考え方』(東京大学出版会)、編著に『和室礼讃』(晶文社)、『和室学』(平凡社)、など。