【受付終了】土といきる

主催 京都芸術大学 芸術学部 空間演出デザイン学科 空間デザインコース 柏元京、京都芸術大学 芸術学部空間演出デザイン学科 ファッションデザインコース 田中美乃里
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

土は植物を育てたり、器などの道具になったりと私たちの生活を豊かにしている。
土の性質は地質・地形・気候・生物・時間という5つの要素によって決まり、細かく見ると全く同じ性質の土は存在しない。
そのため、昔の私たちが行っていたような、その土地の土を使ってものを作り、使うという行為は、作り手の思いも入り込むことも相まって、場所と人の繋がりを強める力を持っていた。
現在私たちが暮らす空間は、地面はアスファルトで覆われ、別の場所で作られた大量生産品で満ちている。それは便利な環境だが、どこかのっぺらぼう的で、心を上滑りしているように感じる。
しかし、そんな環境下であっても、私たちは記憶が詰まった土地に対して強い思い入れを持っている。
今回の展示では、そういった思いをその土地の土を用いた生産行為によってモノとして落とし込む実験をまとめたものである。
長い人生を独りで生きていくことはむずかしい。人・場所との記憶やつながりが心の支えとなったことは誰にとっても経験のあることだろう。土と、それに満ちた思いを感じることができる空間を作っていくことで、私たちの道路を照らしていくことができるのではないだろうか。

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