【受付終了】「社会的処方」と「ケアしケアされる人間」

主催 ベグライテン
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

医療の役目は病気を治すことだけではない。治らない病気もあり、病気とともに生きていくのを助けるのも大事な役割だ。死を迎える人と家族を支援することも必要だ。

大きな組織の経済的利益とそのための効率化をひたすら追求する現在の社会の動きのなかで、孤立する人々が増えている。高齢者や障害者、母子家庭、貧困者が取り残されて死んでいく傾向は、「無縁社会」という言葉が取り上げられた2010年にはすでに目立っていたが、その後、ますます強まっている。

コロナ禍では、その深刻さが露わになった。ここで問われているのは「ケアしケアされる存在」としての人間のあり方だ。死別による孤独と向き合うグリーフケアが注目される所以でもある。政府も「地域包括ケア」を唱え、住民の互助・共助に期待を寄せている。がん医療の側面からは「社会的処方」という考え方が提案されている。この対談では、こうした動きに向き合いながら、どのようなケアのあり方、関わりのあり方が望まれるのか、参加者とともに考えていきたい。

日時:

11月28日(土) 14:00~17:00

場所:

Zoomミーティングとして行います。

出演:

島薗進(しまぞの すすむ)

上智大学大学院実践宗教学研究科委員長、同グリーフケア研究所所長。東京大学名誉教授
(略歴)1948年東京生まれ。東京大学卒。筑波大学哲学思想学系研究員、東京外国語大学助手・助教授、東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専攻教授を経て現職。
専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学。
(著書)『宗教学の名著30』(2008年)、『国家神道と日本人』(2010年)、『日本人の死生観を読む』(2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(2019年)、『日本仏教の社会倫理』(2013年)。『宗教ってなんだろ
う?』(2017年)、『明治大帝の誕生』(春秋社、2019年)、『新宗教を問う』(2020年)など。

西 智弘(にし ともひろ)

川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科 医長、一般社団法人プラスケア代表理事、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
(略歴) 2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地域での活動に取り組む。
(著書)『だから、もう眠らせてほしい』(晶文社)2020/7、『社会的処方』(学芸出版社)2020/2

参加費:

1,000円

申込み:

https://begleiten201128.peatix.com/

主催 :

ベグライテン

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問合せ先:

関根 090-9146-6667/k_sekine@f7.dion.ne.jp