【受付終了】連戦連敗の熊本の近代建築の保存運動

主催 比較住宅都市研究会
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

振り返えると50年近く建築の保存に関わっている。にもかかわらず「保存とは何か?」と自問し続けている。文化財として価値があるから保存するのではない。熊本地震を経て一つのヒントを得た。日々の暮らしの景色が大事だからだと。普段の景色にはその場所の歴史が刻み込まれており、その歴史が少しでも連続して目に見える町並みが豊なのだと思う。
1973年の熊本地方裁判所の保存から保存運動に関わることになった。これまで関わった事例を整理してみると、保存運動に関わったり、所有者に保存をお願いした建築は18、そのうち保存されたものが2、部分的に保存されたものが4、残りの12の建築は解体。また熊本地震等で被災した19の歴史的建築の修復に関わった。これらの中からいくつかの事例を紹介する。

概要

  • 日時:2021年3月29日(月)18時30分~20時30分
  • 場所:オンライン
  • 参加費:600円(peatixのシステムにより支払いください)

講師

磯田節子氏(熊本高等専門学校 特命客員教授)

1950年熊本市生まれ。熊本大学工学部建築学科卒、同大学院修了、木島・両角研究室。卒業後、(財)熊本開発研究センターに就職。その後結婚、夫の仕事上、東京、金沢、岡山、東京と転勤生活を送る。1989年に夫の転勤で想定外の熊本へ。1990年に熊本大学大学院博士課程に社会人入学、木島・両角・位寄研究室。1994年博士(学術)取得。1993年夫の転勤で東京へ、そして1995年4月再び熊本へ。1995年 (株)人間都市研究所研究員を経て1998年一級建築士事務所もやいデザイン工房設立。1999年~2000年熊本県立大学非常勤助手。2001年~八代工業高等専門学校土木建築工学科(名称変更により熊本高等専門学校建築社会デザイン工学科)助教授。2008年教授。2012年デンマークAalborg Univにて在外研究員、建築と建築教育(PBL)を学ぶ。2015年3月退職。2016年~2020年熊本地震で被災した建築の修復支援。2020年7月から熊本7月豪雨で被災した人吉市にある登録文化財の2つの旅館の修復支援を行っている。1989年延藤安弘先生のもやい住宅づくりに関わり、もやい住宅Mポートに暮らす。
webexによるウェブ会議で開催します。参加希望者は、前日までにメールで所属と名前、ネット参加希望とご連絡ください。peatixのシステムによる支払方法をメールにて送信します。

申し込みはこちら

http://home.g08.itscom.net/ebizuka/

締切:2021/03/28

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