【受付終了】ドイツで広がる多世代型共同住宅|比較住宅都市研究会(2019/12/20|東京)

※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

ドイツで「ボーン・ゲマインシャフト」(Wohn Gemeinschaft)という「共同住宅」が広がっている。多くの家族がひとつの集合住宅に暮らし、民主的に自主管理する。組織形態の多くは協同組合方式をとる。幼児から老人まで年齢層が幅広い「多世代型WG」が主流だった。一緒に調理をして、一緒に食事を摂ることで「共同性」「コミュニティ意識」を育むことが多い。建物の修繕や掃除をはじめ、映画会や趣味のサロンなど住民たち自身が担い、開催する。日本の「シェアハウス」と機能的には似ているが、若者だけでなく、全世代が住人になるのがドイツ方式と言えよう。
だが、ここにも高齢化の波は押し寄せ、高齢者ケアが次の課題になってきた。独居老人や要介護者が増えていくとともに、その人たち向けのWGが求められるようになりつつある。核家族が増えると、家族介護が立ち行かなくなるためだ。ドイツの介護保険制度は、「家族介護」への給付があるが、その担い手が消えつつある。このためWGの変貌に拍車がかかりそうだ。この初夏に視察してきたボンとデュッセルドルフ郊外のWGを紹介しながら、多世代住宅の実態を紹介したい。

日時

2019年12月20日(金)18:30~20:30

会場

都立大学同窓会 八雲クラブ
ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3

講師

浅川 澄一氏(ジャーナリスト、元日本経済新聞社編集委員)

1948年東京生まれ。東京都立西高校卒。1971年、慶應義塾大学経済学部卒業後に日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡市)に勤務後、東京本社流通経済部で流通企業、ファッションビジネス、サービス産業などを担当。1987年11月に月刊誌『日経トレンディ』を創刊、初代編集長。5年間編集長を続け、その後、流通経済部長、マルチメディア局編成部長などを経て、1998年から編集委員。高齢者ケア、介護保険制度、少子化、NPOなどの分野を担当。2011年2月、定年退社したが、引き続き同じ分野の取材、執筆を続けている。

詳細・申込み

http://home.g08.itscom.net/ebizuka/