【受付終了】市民社会は巨大建築を作れるかー国会議事堂から新国立競技場へー

※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

2020年世界中の人々が一堂に会するはずだった新国立競技場は、現在静まり返った神宮外苑に鎮座しています。本来建築は人々に集まるところを用意し、集まった人々によって社会が形作られてきました。いまあらゆる「場所」がネット空間への移行する中、こうした建築 -市民-社会の関係は今後どのように変わるのでしょうか。

今回は、巨大建築の存在意義が揺らぐ今だからこそ、ニュースに映る公共建築、例えば、国会議事堂や新国立競技場がどのような合意形成、あるいは政治判断、齟齬、批判などを経て、 建設されたかを建築系博士学生二人がお話ししたいと思います。

およそ100年前の国会議事堂のコンペに起きた混乱、そして東京オリンピック2020をめぐる 混迷はどこか類似しています。それは、これらが単に建築だけの問題を超えて、近代以降の日本社会の意思決定が抱える問題を反映しているからでしょう。

本レクチャーでは巨大建築をめぐるコンペ(設計競技)をテーマとしながらも、どうすれば社会のなかに市民の集まる「場所」を形成できるかといったより普遍的なテーマを皆さんと議論したいと思います。

100年前の国会から、現代の新国立競技場に至るまでの建築-市民-社会の関係の変遷を紐解くことで、将来の市民社会のあり方を考えるきっかけになればと思います。

本レクチャーはオンラインで行われます。それぞれの部屋の小さな液晶画面から、できるだけ遠くへと想像を飛ばせるような機会になればと思います。ぜひお気軽にご参加ください。

*申し込みは、参加ボタンを押していただき、
Peatixでお願いいたします。ATM、コンビニでのお支払いはイベント前日までにお願いいたします。

概要

  • 日時:2020年5月23日(土)19:30 – 21:30
  • 参加費:一般1500円、学生500円 Peatixにて事前にお願いいたします。
    *今回、オンライン、zoomで開催いたします。詳細につきましては振り込み確認後、参加者の方に個別にお送りいたします。

講師紹介

谷繁玲央 / Leo Tanishige

1994年愛知県岡崎市出身。
幼少期から建築家を志す。2018年東京大学工学部建築学科卒業(隈研吾研究室)。
2020年同大学大学院工学系研究科建築学専攻修了(権藤智之研究室)。
現在は同研究室博士課程で住宅メーカーの歴史を研究している。
専門は建築構法(建築の成り立ち方の研究)と建築理論(建築の考え方の研究)。
主な賞歴等:せんだいデザインリーグ3位(卒業設計日本一決定戦)等。
個展『工業化住宅の物化、そしてデモクラシー』@IHAgalleryなど。

吉野良祐/Ryosuke YOSHINO

1994年生まれ。横浜で育つ。
近代日本建築史を専門とし、建築という分野を舞台に人々が展開した
コミュニケーションの諸相を検証することで、建築と技術、社会とメディアをめぐる
歴史的あるいは現代的問題を考察することを目指している。
とりわけ、建築家や研究者といった専門性のある人々よりも、
普段何気なく建物を使っている一般の人々の建築観に関心がある。
受賞に建築学会若手優秀発表賞(2018、2019年)、片岡安賞など。
東京大学大学院工学系研究科博士課程、加藤耕一研究室所属。
修士(工学)。高等学校教員普通免許状(工業)。

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