建築家・阿部勤のいえ展 暮らしを愉しむデザイン

主催 公益財団法人 ギャラリー エー クワッド、協力:阿部淳、スタジオ・アルテック、株式会社アルテック建築研究所、日本大学生産工学部 渡邉康研究室、日本大学芸術学部 若原一貴研究室、株式会社坂倉建築研究所、河内英昭(cue DESIGN)、臼杵洋子(ぼんたな)、後援:一般社団法人東京建築士会
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2025.4.4(金)〜6.26(木)10:00〜18:00(土曜、最終日は17:00まで)
    ※4.17(木)、4.25(金)、5.30(金)は20:30まで夜間開館
    ※日曜・祝日、2025.4.29(火)〜5.6(火)
  • 会場:ギャラリーエークワッド
  • 参加費:無料
  • 詳細・申込:https://a-quad.jp/exhibitions/127/index.html

内容

阿部勤が設計した自邸は「中心のある家」と呼ばれ、竣工後50年経ったいまでも多くの人を魅了しています。仕事場兼遊び場であるこの自邸で、木漏れ日や、吹き抜ける風を感じつつ、時には料理をして、人をもてなしながら語り合う時間を生涯愛しました。建築家による100㎡の小さな<いえ>の中に、詰め込まれたデザインの思想が、豊かな暮らしとは何かを問いかけます。

※トップ写真:中心のある家(ダイニング)🄫Shigeo Ogawa

展覧会構成

1章 阿部勤の住宅設計
建築家・阿部勤の設計した数々の住宅建築を、「開いた空間」「閉じた空間」から分析。また住宅設計 の原点にある、阿部がかつて暮らしたさまざまな「いえ」の遍歴も紹介。

2章 タイの建築に触れて
自邸「中心のある家」の構想と並行して、阿部は坂倉準三建築研究所の一員としてタイの学校施設の建設プロジェクトに参加した。外と内が交じり合う空間構成、風通しのよい快適な家づくりなど、自邸にも影響を与えたタイの暮らしを、阿部のカメラに残る写真とともに紹介。

3章 中心のある家
自邸「中心のある家」の手書き図面や、最終案に至るまでの試行錯誤がうかがえる試案のスケッチなどを紹介。また家の随所にちりばめられた、阿部ならではの暮らしを愉しむポイントも解説。

4章 阿部勤のモデュールと空間構成
阿部が手がけた津田沼の家、練馬の家、国分寺の家を、モデュール(寸法体系)と空間構成という観点で分析。すまい手の生活パターンに寄り添う、快適に過ごせるいえづくりの秘密に迫る。

5章 インタビュー
坂倉準三建築研究所時代にタイでのプロジェクトを共にした室伏次郎、「中心のある家」を繰り返し撮影した藤塚光政、マギーズ東京共同代表理事の秋山正子へのインタビュー映像を新録。「中心のある家」の内部を撮影した撮りおろし映像も上映。