【受付終了】コモンズ論で何が言えるのか|比較住宅都市研究会

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近年、コモンズを付記して呼称される議論を耳にすることが多くなった。そもそもコモンズとはいかなるものか、何を言おうとしているのかに答えることで、コモンズ論を紹介するとともにその意義を考える。①コモンズとは何か(「共用資源と結びついた社会的仕組み」)、②コモンズ論の系譜(ハーディンの「コモンズの悲劇」論、社会人類学者などからの反論、オストロムの登場、コモンズ・ルネサンス、持続可能性(sustainability)の議論とのリンク、様々に広がるコモンズと捉える事象)、③日本での位置づけ(入会の存在、森林資源、漁業資源の保全における切実性)、④都市のコモンズ(urban commons)という観点(英国におけるmetropolitan commonsやfootpath、平竹耕三氏や高村学人氏による京都での「発見」、現代総有論:法律家五十嵐敬喜氏による空地、空家問題への対応など)、建物のデザインとの関係。⑤ コミュニティ論とどこが違うのか、⑥コモンズ論で何が言えるのか

概要

日時:2020年4月10日(金)18:30~20:30

場所:都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3

講師

茂木愛一郎氏(立命館アジア太平洋大学非常勤講師)

1949年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本開発銀行(現、日本政策投資銀行)に入行。地域開発関連で大阪、福岡、鹿児島、松山に勤務。ロンドン駐在4年。設備投資研究所時代に宇沢弘文教授の指導でコモンズ論研究へ。2005年から2013年まで慶應学術事業会社長。論文として「世界のコモンズ」(宇沢弘文・茂木愛一郎編『社会的共通資本―コモンズと都市』、東京大学出版会、1994)、「北米コモンズ論の系譜―オストロムの業績を中心に」(三俣学編『エコロジーとコモンズ』、晃洋書房、2014)、「社会的共通資本の考え方:宇沢弘文」(環境経済・政策学会編『環境経済・政策学事典』、丸善出版、2018)など。

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