約7割の旅行者が持続可能な旅行「サステイナブル・トラベル」のためのコスト増に前向き 米旅行大手エクスペディアが調査結果を発表

米旅行大手・エクスペディアグループがこのほど実施した調査で、持続可能な旅行、いわゆる「サステイナブル・トラベル(Sustainable Travel)」の選択に前向きな旅行者が、約7割に上ることが明らかになった。

この調査は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、英国、米国の世界11カ国で、18歳以上の一般成人11,000人を対象に、2022年2月11日から3月6日にかけてオンラインで行われたもの。

まず「サステイナブル・トラベル(Sustainable Travel)」が含むことへの認識としては、69%が「環境への影響を抑えること」、66%が「地元の経済を支えること」、65%が「地元の文化や地域社会を支えること」、52%が「より知名度の低い場所を訪れること」などと回答。そのうえで、約9割がそうした旅行の選択肢を探した経験があり、約6割は交通手段や宿泊先についてそうした選択を行った経験があると回答したという。

また74%が、たとえより費用がかかるものであったとしても、地元の地域社会や文化を支えることに貢献する旅行先や宿泊先、交通手段を選ぶことに前向きであると回答。さらに、自分の旅行を持続可能なものにするために必要であれば、平均で38%余分に支払ってよいと考えていることも明らかになった。なお支払う対象としては、食事が最も支持(55%)されている。

一方、約7割は持続可能な旅行を計画するにあたって負担を感じているとも回答し、持続可能であるかどうかについて、宿泊先や交通機関からもっと情報が欲しいと回答する人も3分の2に上った。

なお信頼する情報源としては「旅行サイトのリストや情報ページ(Listings and information pages on travel sites)」が最も高く(54%)なっているほか、計画段階でチェックする情報としては「旅行先の近くにある地元の事業者やレストランのおすすめ」「環境負荷の低い交通手段」(いずれも45%)、「旅行先の近くで地元の文化やコミュニティに触れられる方法についての情報」(43%)などが上位に挙がっている。

調査結果の全編は、エクスペディアグループのウェブサイト経由で入手可能。

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