コロナ禍で延期のヴェネチア・ビエンナーレ建築展・日本館企画を支援するクラウドファンディング発足
- コロナ禍で延期された第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の日本チームの活動を支援するクラウドファンディングが発足した。日本チームは延期になった期間で展示とは別の新たな取り組みを始めており、今回のクラウドファンディングでは、この新企画を中心とした1年間の活動予算の支援を呼びかけている。
- 日本館の展示は『Co-ownership of Action : Trajectories of Elements』(邦題『ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡』)。日本の街中に残る戦後の木造住宅を解体して現地に運び、スクリーンや展示壁面など別の用途をもつ展示物として組み立て直すというもの。あまった資材も作業テーブルやベンチ・スツールなどに転用され、会期中も成長し続ける展示会とする計画だった。
- 日本チームでは、延期になった時間をつかって新たに展示に使用したマテリアルのその後のゆくえをデザインする企画に取り組んでいる。展示につかった資材はアップサイクルされ、ヴェネツィア近くの移民コミュニティのための社会的プログラムを持った建物をつくる計画が立ち上がっていたり、クラウドファンディングの返礼品としても使われる。
- 第17回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本チームおよびプロジェクトの参加者メンバーは以下のとおり。
<キュレーター>
門脇耕三(建築家、明治大学 准教授)
<参加建築家・デザイナー>
長坂常(スキーマ建築計画代表)
岩瀬諒子(岩瀬諒子設計事務所代表)
木内俊克(木内建築計画事務所代表)
砂山太一(京都市立芸術大学専任講師・sunayama studio 代表)
元木大輔(DDAA 代表)
長嶋りかこ(village®代表)
福元成武(施工会社TANK代表)
<リサーチャー>
青柳 憲昌(立命館大学准教授)
樋渡 彩(近畿大学講師)
<エディター>
飯尾 次郎(スペルプラーツ代表)
<アドバイザー>
太田 佳代子(CCA「c/o Tokyo」キュレーター)
詳細
コロナ禍で延期されたヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館関連企画を盛り上げたい
(2020/08|CAMPFIRE)