アメリカの2020年における発電量で再生可能エネルギーが石炭・原子力を抜いて第2位に

米国エネルギー情報局(U.S. Energy Information Administration)がこのほど、2020年の米国における発電量に関する統計を発表した。

これによると、2020年の米国における再生可能エネルギー(風力・水力・太陽光・バイオマス・地熱など)による発電量は、過去最高となる8,340億キロワット時(kWh)となり、全発電量の中で約21%を占めて第2位となった。
第1位は天然ガス(1兆6,170億kWh、約40%)、第3位は原子力(7,900億kWh、約20%)、第4位は石炭(7,740億kWh、約19%)で、この両者を上回るのは史上初となる。

発表によれば、小規模太陽光電を含む自然エネルギー発電は2019年比で9%増加。このうち、現在米国で最も普及している再生可能エネルギーの電力源である風力による発電は2019年比で14%増、1メガワット以上の太陽光発電は26%増、屋上太陽光パネルなどの小規模太陽光は19%増などとなっている。

これに対し、石炭による火力発電量は2019年比で2割減少。2007年の2兆160億kWhが過去最高で、2016年まで最大の電力減だったものの、天然ガス火力発電への転換が進むなどして大幅な縮小傾向が続いている。

なお原子力による発電量も2019年比で約2%の減少となったが、これは稼働を終えた原子力発電所がいくつかあったことや、メンテナンスによる停止がやや多かったことなどが要因とみられている。

一方、2021年においては、天然ガス価格の上昇により石炭の競争力が相対的に高まることで、石炭による火力発電量が2020年比で約18%の増加に転じ、再び第2位となることがと予測されている。
ただし、2022年には再び約2%減少するとも見通され、2021年に7%、22年に10%増加する再生可能エネルギーが再度第2位の電力源となるとみられている。

Source: U.S. Energy Information Administration (EIA), Monthly Energy Review

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Renewables became the second-most prevalent U.S. electricity source in 2020

https://www.eia.gov/todayinenergy/detail.php?id=48896


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