書評のお知らせ|『ルールメイキング』齋藤貴弘著
書評のお知らせ
齋藤貴弘著『ルールメイキング ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』を読売新聞の書評(6月9日)でご紹介いただきました。
詳細
ルールメイキング…齋藤貴弘著 学芸出版社
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20190608-OYT8T50157/
また、評者である坂井豊貴・慶應義塾大学教授、そして編集者の神保勇揮さんがご自身のtwitterでそれぞれ本の感想をアップして下さっています。
【1】坂井豊貴さん(慶應義塾大学経済学部教授)の書評
本日6/9 付けの読売新聞に、齋藤貴弘 著『ルールメイキング』(学芸出版社)への書評を寄せています。テーマは、理不尽な法規制をボトムアップで変えてゆくこと。適切な運動とロビイング。著者は風営法の改正に挑み、成功した弁護士。その「ありえないほど大変な」道程の記録。https://t.co/jgpogCszNv
— 坂井豊貴 (@toyotaka_sakai) 2019年6月9日
理不尽な法規制に新しいサービスやイノベーションを阻まれている人は、目を通して損のない一冊と思います。新しいことをやる人は少数派なので、政治票になりません。それをどうやって政治のアジェンダに乗せるか。目的の達成のために、仲間を増やして、まとまって、分かってくれる政治家に働きかける。
— 坂井豊貴 (@toyotaka_sakai) 2019年6月9日
社会も技術もすごいスピードで変わっています。でも法律って、それに合わせて自動的に変わるわけではないよね。だから、過去の時点では意義があったとしても、いまの時点ではクソみたいな法規制ってたくさんある。それをどうアップデートさせるか。https://t.co/jgpogCszNv
— 坂井豊貴 (@toyotaka_sakai) 2019年6月9日
経済に関する法律についての大雑把な雑感。世の中の変化のスピードが速い時代には、そもそも法律という制度自体が、もう時代遅れなのでは。『ルールメイキング』の著者と同じことをするのは大変ですよ。法律は、例えば10年経ったら自動的に失効するとかして、改正が内部化されないとつらいのでは。
— 坂井豊貴 (@toyotaka_sakai) 2019年6月9日
というようなことを、最近の金融庁による過度に厳しい「カストディ業務に関する規制」を想起しながら、思いました。『ルールメイキング』でも述べられているように、昨今のイノベーションのボトルネックは、技術ではなく法規制なのです。
— 坂井豊貴 (@toyotaka_sakai) 2019年6月9日
【2】神保勇揮さん(FINDERS編集者)の書評
齋藤貴弘『ルールメイキング』を読了。風営法クラブ規制の緩和に尽力した元バンドマン弁護士による顛末記…に留まらず、法改正後の制度のあり方、そしてナイトタイムエコノミーの市場がどうあるべきかまで自身の経験に基づいてバッチリ書いてる。この構成はありそうでなかったhttps://t.co/MO2u6t5C2a
— 神保勇揮(FINDERS/編集者) (@fishintheair) 2019年6月7日
というのも、こういう本って基本は法/制度論かビジネスあるべき論かルポルタージュ「だけ」で終わっちゃうのが普通なので、それが全部入ってるししかも海外の先進事例までどっさりとかどんだけお得なんだっていう。それを出してるのが学芸出版社というのもまた胸熱案件なのであります。
— 神保勇揮(FINDERS/編集者) (@fishintheair) 2019年6月7日
おじさま達が嫌がりそうなナイトタイムエコノミー関連の合法化&事業推進体制の確立に向けて、政治家・官僚・既存業界団体といかに上手くやっていくか、もっと言えば「既得権益クソだよね」の愚痴大会に終わらず、いかに自分たちの意見を妥協もしつつ通していくか。この分野では金字塔になる一冊では?
— 神保勇揮(FINDERS/編集者) (@fishintheair) 2019年6月7日
今回のご紹介本
『ルールメイキング ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』
齋藤貴弘著
風営法改正、ナイトタイムエコノミー政策を主導した弁護士のルールメイキング方法論。時代遅れの法規制をアップデートするために。
詳細
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/daax9784/nyb7aydgqsil/jzls0iqz/
関連情報
本日開催!
『ルールメイキング』著者・齋藤貴弘氏登壇イベント
オーサカカイギ vol.4「夜の経済活動~ナイトタイムエコノミー」
━概要
- 日 時:2019年6月11日(火)19:30~22:00(開場19:00)
- 会 場:NOON+CAFE 大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線高架下
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/daax9784/f4ky90m6iphu/jzls0iqz/ - 参加費:2000円+ドリンク600円
- 申込み:不要
- 詳 細:
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/daax9784/10bwi1v9im89/jzls0iqz/
━趣旨
訪日外国人の増加とニーズの変化にともない、夜の経済活動=ナイトタイムエコノミーが注目されています。
観光の目的が「モノ」から「コト」に変化していると言われる中、その土地の娯楽や文化体験を提供することで旅行消費額のうち3%程度しかない娯楽費を向上させ、日本の、そして大阪の経済の向上を図る取り組みについて、『ルールメイキング ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論』の著者である齋藤貴弘氏と西日本クラブ協会会長の吉田信通氏をゲストに迎えて語ります。
夜の経済活動と働き方について、夜間医療や24時間体制のインフラ整備なども含め、楽しみながら経済をまわすしくみについて考えます。
━登壇者
○かめいし倫子(弁護士)司会
弁護士。1974年生まれ。大阪市立大学法科大学院修了。2009年大阪弁護士会所属。2016年法律事務所エクラうめだ開設。「クラブ風営法違反事件」「GPS捜査違法事件」「タトゥー彫り師医師法違反事件」などで画期的判決を勝ち取ってきた。参議院選挙に大阪から挑戦を表明。
○齋藤貴弘
弁護士。1976年生まれ。学習院大学法学部卒業。2006年に弁護士登録の後、勤務弁護士を経て、2013年に独立。2016年にニューポート法律事務所を開設。個人や法人を対象とした日常的な法律相談や訴訟業務を取り扱うとともに、近年は、風営法改正を主導するほか、ナイトタイムエコノミー議員連盟の民間アドバイザリーボードの座長、夜間の観光資源活性化に関する協議会の委員を務めるなど、各種規制緩和を含むルールメイキング、新規事業支援に注力している。
○吉田信通
西日本クラブ協会会長。CREATIVE ROOM株式会社代表取締役