ヴェネツィア市長 “無作法な”観光客へのさらなる罰則拡大を検討
ヴェネツィア市長のLuigi Brugnaro氏が、市内で不作法な振る舞いをした観光客に対する罰則の強化を検討中で、10月の議会での提案を予定しています。
路上での座り込みや寝そべり、また市民の主要な移動手段である船上で音楽を鳴らすなどの行為がその対象として候補にあがっており、50~500ユーロの罰金を課すことが検討されています。
ただし同市ではすでに、著名な建造物の階段やポーチでの座り込みが禁じられているほか、運河で酩酊したり、泳いだり、つま先を水に付けたりすることも禁止されています。
1日6万人もの観光客が訪れることから、現行の罰則の取り締まりでも相当な人員が割かれながら十分ではないとされているため、「(市長が検討中の)新たなルールに基づいてきちんと取り締まるには、さらに5千人相当の人手が必要」など、実現性や実効性に疑問の声もあがっているようです。
詳細
‘Boorish’ tourists in Venice targeted in mooted ‘no sit’ rule(The Guardian)
関連書籍
『地域創造のための観光マネジメント講座』
観光力推進ネットワーク・関西、日本観光研究学会関西支部 編
3ステップで学ぶ観光と地域づくり
https://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2635-1.htm