イベント|2019年第5回都市環境デザインセミナー |小さな空間から都市をプランニングする〈市民編〉@大阪(8.2)
今回のセミナーでは『小さな空間から都市をプランニングする』という本を上梓された日本都市計画学会都市空間のつくり方研究会から、この本の1・3節「自負心が支える市民の営み」に寄稿された四人をお招きし、仏生山まちぐるみ旅館、五条界隈、おやすみ処ネットワーク、善光寺門前の事例を報告いただきます。
いずれも市民の自分たちのまちをよくしたい、楽しくいたいといった気持ちが、地域の新しい価値創出に繋がってきた事例です。
これらは商店街振興組合やまちづくり協議会のような組織が行政と協働して実現しているということではなく、かといって自然発生的でバラバラな動きが市場のなかで最適解にたどり着いたというわけでもありません。
こうした小さな活動の担い手は、自分なりの都市や社会のあるべき姿を描き、できる範囲で小さな変化を起こしていくことで、共感する主体に連鎖してゆき、結果的にまちを変化させてきたと筆者は主張しています。
本当なのか?それは持続するのか、都市全体に波及する力になるのか?都市計画や都市環境デザインはこうした思い・動きをどう受け止めるべきか? 会場の皆さまも交えて議論したいと思います。
(セミナー委員 前田裕資)
━概要
- 日 時:2019年8月2日(金)18時30分~20時30分頃(18時開場/終了後懇親会予定※場所・費用等は未定)
- 会 場:大阪市立生涯学習センター 第5研修室(大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5・6階)
- 参加費:会員500円/会員外1000円/学生500円
- 定 員:30名
- 主 催:都市環境デザイン会議関西ブロック(※都市計画CPD申請予定)
- 詳細・申込み:
http://bit.ly/32AcRP1
━講師
○武田重昭(たけだ しげあき)
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科准教授。1975年生まれ。UR都市機構、兵庫県立人と自然の博物館を経て現職。博士(緑地環境科学)。技術士(建設部門)。登録ランドスケープアーキテクト。共著書に『いま、都市をつくる仕事』(2011、学芸出版社)、『都市を変える水辺アクション』(2015、学芸出版社)ほか。
○杉崎和久(すぎさき かずひさ)
法政大学法学部教授。1973年生まれ。東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程単位取得満期退学、(財)練馬区都市整備公社練馬まちづくりセンター、(公財)京都市景観・まちづくりセンターを経て、2014年より現職。
○吉田 哲(よしだ てつ)
京都大学大学院工学研究科建築学専攻准教授。1968年生まれ。建築計画学。博士(工学)、一級建築士。共著書に『建築MAP京都』(1998、TOTO出版)、『Toward Sustainable Urban Infrastructure in East Asia(Urban Environment 4)』(2014、京都大学学術出版会)ほか。
○穂苅耕介(ほかり こうすけ)
豊橋技術科学大学特任助教。1981年生まれ。芝浦工業大学システム工学部卒業、千葉大学大学院都市環境システム専攻修了、京都大学大学院都市環境工学専攻修了。博士(工学)。大学非常勤講師や研究員などを経て2016年より現職。専門は、都市・地域計画。
━プログラム
- 1.趣旨説明(武田)
- 2.事例報告
- 仏生山(武田)
- 五条界隈(杉崎)
- おやすみ処ネットワーク(吉田)
- 善光寺門前(穂刈)
- 3.パネル
- 話題1:「小さな空間の価値を大きな都市につなげる10の方法」
- 話題2:「プラニングマインド-都市全体を見つめる計画的思考」
- 4.会場との質疑応答
- 5.感想(鳴海邦碩)
関連書籍
『小さな空間から都市をプランニングする』
日本都市計画学会 都市空間のつくり方研究会 編
武田 重昭・佐久間 康富 他編著
いま、エリアの価値を都市全体へつなぐプランニングが必要だ。16の空間を読み解き、再び都市に期待を寄せるための10の方法を提案
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