イベント|『小さな空間から都市をプランニングする』ブックトーク@東京(7.28)

早稲田まちづくりセミナー #05

小さな空間の取り組みから地域への広がりを考える
~『小さな空間から都市をプランニングする』ブックトーク~

━概要

━趣旨

人口減少や低成長、加速する技術の進展により、都市の未来を描くことがますます難しくなっているなか、プレイス・メイキングやリノベーションまちづくりなど、個別の小さな空間をつくり変えることで新たな価値を生み出す実践は十分に成果を上げてきている。こうした状況に対して、どのように小さな空間の価値を大きな都市空間の価値へつなげていけばよいか、どのような方法で小さな空間の実践の先に都市の全体像を描くことができるのか。あるいはこうした時代における都市計画の職能はどうあるべきか。

こうした問いに向き合った書籍『小さな空間から都市をプランニングする』(日本都市計画学会都市空間のつくり方研究会編、学芸出版社、2019年5月)が出版された。本書では、小さな空間を中心とする実践に着目して、いくつかの魅力的な事例を紹介し、そのなかで、小さな空間とその周辺との関係、その結果描かれる都市空間全体のあり方が記されている。

本セミナーでは、本書の内容を下敷きにしながら、小さな空間から地域へ広がる2つの取り組みを取り上げたい。
1つは、栃木市嘉右衛門町重要伝統的建造物群保存地区における遠藤さん(合同会社Walk Works)による伝統的な町並みを残し活かしていくための地域コミュニティ形成の取り組みである。日本最古級の見世蔵のある町家に住みついて、各種イベントの開催、水辺の利活用等を通じて、楽しみながら地域の暮らしの価値を発信している。

1つは、福井県若狭町熊川宿における時岡さん(株式会社デキタ)による街道シェアオフィス&スペース菱屋の取り組みである。熊川宿は鯖街道最大の宿場町で重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。その中心に位置する最大級の屋敷、菱屋をリノベーションし、サテライトオフィスやスタートアップ企業の事務所としての利用、住民と移住者の交流拠点での利用が期待されている。

これらの2つの取り組みをもとに、小さな取り組みが地域に広がる実践、その課題を共有したい。

━プログラム

  • 趣旨説明 15分
  • 書籍の紹介 25分
  • 関連する実践者の報告1 25分
  • 関連する実践者の報告2 25分
  • -休憩15分-
  • コメンテーターによるプレゼンテーション 15分
  • 会場も交えた意見交換 60分

━登壇者

○著者・コーディネーター

山崎義人(東洋大学国際学部国際地域学科 教授)
佐久間康富(和歌山大学システム工学部システム工学科 准教授)

○ゲストスピーカー

遠藤翼(合同会社Walk Works 代表社員)
時岡壮太(株式会社デキタ 代表取締役)

○コメンテーター

真野洋介(東京工業大学環境・社会理工学院 准教授)

━問い合わせ

早稲田都市計画フォーラム事務局(担当:森田)
Email:waseda.toshiforum@gmail.com
電話:03-5286-3289(内線73-3276)

主催:早稲田都市計画フォーラム
共催:早稲田大学都市・地域研究所

関連書籍

『小さな空間から都市をプランニングする』

日本都市計画学会 都市空間のつくり方研究会 編 武田 重昭・佐久間 康富 他編著
いま、エリアの価値を都市全体へつなぐプランニングが必要だ。16の空間を読み解き、再び都市に期待を寄せるための10の方法を提案

詳細

http://bit.ly/2YHtrda


『まちのゲストハウス考』

真野洋介・片岡八重子 編著
まちに根を下ろし小さな宿を営む運営者達のエッセイ9編から探る、空き家活用や小さな経済圏・社会資本の創出拠点としての可能性

詳細

http://bit.ly/2FQlHys

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