台湾の住宅の形態の紹介とその背景など
| 主催 | 比較住宅都市研究会 | 
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| ※詳細は主催団体等にお問い合わせください。 | |
- 日時:2025年11月21日(金)18:30~20:30
 - 会場:東京都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3
 - 参加費:
- 1000円(社会人学生以外の学生は500円)
 - ネット参加600円(社会人学生以外の学生は無料)
 
 - 詳細・申込:http://home.g08.itscom.net/ebizuka/
 
内容
2012年に台湾プラスチックグループ(台塑集團)からの要請により、旭化成ホームズは台湾における住宅事業の立ち上げの支援に携わった。私は社内の台湾住宅プロジェクトの立ち上がりから参加し、主に台湾における住宅の建築計画(住宅の空間の特徴、住まい方、関連法規等)の調査を日本女子大学篠原教授と共同で実施した。2014年からは旭化成ホームズの中層住宅の建設技術を応用した試作棟の建設が新北市林口で始まり、試作棟の基本設計及び実施設計を担当した。2015~2017年は台北市内に駐在し、試作棟の設計監理と並行して実際のプロジェクトの基本計画に携わった。2016年に試作棟は完成したが、台湾の住宅事情および台湾プラスチックグループの社内事情の変化に伴い、旭化成ホームズと共同で進めていた鉄骨系住宅のプロジェクトは終了した。旭化成ホームズグループは台湾で得られた知見を基に独自に住宅事業を展開し、現在はグループ会社の旭化成不動産レジデンスが中高層集合住宅を中心に分譲事業を継続して行っている。
台湾での住宅事業を進める際に、どのような住居形式が存在し、どのような暮らし方が一般的であるか、30軒以上の入居宅調査を行い、生活者へのインタビューを実施した。台湾では戸建住宅は都市部では非常に少なく、戸建注文住宅は一部の富裕層のための特別な住宅であり、ほとんどの一般市民は集合住宅に居住している。中古住宅の流通も盛んで日本よりは欧米の住宅事情と共通点が多い。欧米で一般的なロウハウス(Row House、棟割長屋)は台湾では透天住宅と呼ばれ、中高層住宅が一般化する前には台湾で広く建設された住居形態であった。今回は台湾の様々な住宅形式をそのライフスタイルと合わせて紹介したい。
報告者:蒲田哲郎氏(蒲田建築設計一級建築士事務所、元旭化成ホームズ)
講師のプロフィール:
1960年生まれ。1983年東京都立大学工学部建築工学科卒業(建築計画・長倉研究室)、同年旭化成ホームズ株式会社入社、1993~1995年(留学)マサチューセッツ工科大学建築学部・客員研究員、2003~2004年(出向)日本商工会議所、2015年(出向)台湾塑膠工業股?有限公司、2017年(出向・転籍)一般財団法人工業所有権協力センター、2024年~蒲田建築設計一級建築士事務所 2013年~一般社団法人日本エクステリア学会(理事・監事、調査部、国際委員会)、一級建築士、一級造園施工管理技士、理学療法士・著作:近代エクステリアの歴史(共著)建築資料研究社
日本エクステリア学会HP:https://es-j.net/
						