都市の閾値:スケールを超える創造|第8回『横浜ハーバーシティ・スタディーズ』ワークショップ2025
主催 | 横浜ハーバーシティ・スタディーズ実行委員会 |
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※詳細は主催団体等にお問い合わせください。 |
- 日時:2025年 9月1日(月)〜9月5日(金)
- 会場:「イセザキ・クロスストリート」 (横浜市中区伊勢佐木町4丁目123)
- 参加費:9000円(※) 全日程に参加できない方は事務局に御相談下さい。
- 詳細・申込:https://nakatsu-lab.jp/
内容
『横浜ハーバーシティ・スタディーズ』とは、2010年にスタートした短期集中型のワークショップです。
「インナーハーバーエリア」と呼ばれている、横浜の港湾を取り囲む水辺の都市部において、都市や建築に関するフィールドワーク&リサーチを通して、第一線で活躍する専門家と学生が議論し、都市の再生案を提案することを目的に開催されてきた。
毎回、時代の最先端で活躍するプログラム・ディレクタにより、ワークショップのテーマが出題される。
■出題者: 津川 恵理 (建築家、ALTEMY代表)
■テーマ: Urban Thresholds: Creating Across Scales — 都市の閾値(いきち):スケールを越える創造 —
■コンセプト:
明治の開港以来、時代を繋ぎ続けてきた横浜・大通り公園。線的公共空間として眠るこの場所を、
建築・都市・ランドスケープ・アート・デジタルクリエイション等の多角的な視点で再編集する。
社会秩序や交通ルール、多様な法律が存在する都市はメタスケールで計画されています。
そこに、一個人の感性や、人間性、人同士の関係性などが見えてくる仕掛けをつくります。
社会/個人、管理/自由、など相反するスケールが存在する都市空間に、
その両者の閾値を探るようなクリエイションを、参加者皆さんと作っていくワークショップです。
(※)「閾値」とは、生理学や心理学での呼び方で、感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量を指します。
■概 要:
江戸時代から明治にかけて開港都市「横浜」の最重要拠点であった関内駅周辺。
その海側は、外国商人の居留地で《関内》と呼ばれ、今でも多くの歴史建造物が「横浜らしい」街並み景観を創り出し、
国内だけでなく海外からの観光客にとっても重要な訪問エリアとなっている。
一方、陸側の《関外》は、運河が縦横無尽に走る干拓事業エリアとして江戸時代に関東エリア最大の新田として農業から始まったものの、
時代の流れに合わせて、住宅地や商業地、そして戦後は米軍の占領地を経て、その様相をフレキシブルに変質させながら、
多様な用途が重層・混在するエリアとして現在も注目されている。
華やかな《関内》エリアと、地味な《関外》エリアを繋ぐ緑の軸線「大通り公園」。
現在、利用者が極端に少ないこの公共空間に、未だかつて見たことのないような都市と市民のクリエイティブな関わり方を模索する。
全国から集まった様々な価値観の学生たちが、どのような「都市の未来像」を描くか。
社会と身体の両方のスケールを行き来し、その狭間に生まれる都市像(アーキテクチャ)が提示されることを大いに期待したい。