【受付終了】「ながらケア」の様態からみたユニットケア空間に関する研究|比較住宅都市研究会(2019/08/23|東京)

※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

[概要]
◎開催日時:2019/08/23 18:30~20:30
◎会場: 首都大学東京/旧都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3
◎詳細・申込:
http://bit.ly/2jmdUMV

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テーマ

「ながらケア」の様態からみたユニットケア空間に関する研究

講師

谷本裕香子氏(東洋大学工業技術研究所研究員)

東京都生まれ。学生時代は仙台、高松、盛岡、千葉で過ごし、障害者自立活動支援センター、特別養護老人ホーム、デイサービスにて介護職として働く。日本大学建築学科卒、設計事務所に6年間勤務。東洋大学人間環境デザイン学科助手をしながら、早稲田大学大学院博士後期課程(人間科学)修了。専門は高齢者施設計画。

要旨

高齢者人口の増加に伴い、自宅で自立した生活が困難な高齢者の主要な住まいの一つであるユニットケア施設では入居者の重度化が進んでいる。入居者は一日の大半を無為に過ごしている現状があり、こういった入居者の機能維持が課題となっている。施設内では、環境づくりに注目したケアが始まっているものの、重度入居者に関わる建築計画研究は端緒に就いたばかりでほとんど存在しない。本研究では、認知リハビリテーション分野の研究をもとに、職員による入居者への働きかけの増加が入居者の機能維持につながるという前提に立ち、職員から入居者への働きかけの増加が実現でき、さりげない見守りを行うことにつながる「ながらケア」に着目する。共用空間数の異なるユニットケア施設において、職員の働きかけや可視領域、対人距離のデータを比較し、「ながらケア」をしやすい空間の条件と空間モデルを提示した。本研究は高齢者施設を住まいに近づける一連の研究の一つである。