【受付終了】コモンを創り出す中間主体ーオランダのKUUBの役割|比較住宅都市研究会(2019/06/29|東京)

※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

[概要]
◎開催日時:2019/06/29 13:30~15:30
◎会場: 首都大学東京/旧都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3
◎詳細・申込:
http://bit.ly/2jmdUMV

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テーマ

コモンを創り出す中間主体ーオランダのKUUBの役割

要旨

オランダでは社会賃貸住宅を数多く供給するという住宅政策が、2000年頃から大きく変化し始めた。戸建て住宅を求める市民が増え、個人住宅への興味関心が高まる中、公共事業主体や民間事業主体は十分に市民のニーズに応えられなくなってきた。そこで「中間主体」のKUUBが設立された。KUUBは住民が組合を形成する事を支援し、住宅建設費用を様々な社会関係の中で調整し、コモンスペースを住宅地に積極的に取り入れ、地域の地縁社会を形成する。住民を専門的視点から事業過程全体をデザインする役割を担っている。オランダにおいてKUUBが存在できる背景について解説し、KUUBの事業方法について説明し、戸建て住宅地でありながら、豊かな共有空間をもつ住環境を創り出してゆくプロセスを報告する。

講師

北尾靖雅氏(京都女子大学教授)

京都工芸繊維大学卒業後、京都大学大学院て゛内井昭蔵教授の指導のもとマスターアーキテ クト論の研究を行い、東京大学大学院て゛博士号を取得。その後オランタ゛国テ゛ルフト工科大学の上席研究員として都市設計の研究に従事。2005 年から京都女子大学で建築設計実習、地域計画等の授業を担当。一方、木造建築の生産と森林保全を結ひ゛つける地域の建築活動を展開。主な著書として ‘Collective Urban Design’(Delft University Press)を英文、韓国語、中国語、スペイン語て゛出版、「ラルフアースキンの建築:人間性の追求」を出版。HOPE計画を継承する京都景観町並み賞(大賞)や日本都市計画学会賞などの建築賞を受賞 。現在は、近代産業遺産と地域計画との連携に関する課題や木造建築の生産生産に関する研究などを行う。