「無理しない」地域の在り方を考える

主催 比較住宅都市研究会
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2025年10月5日(日)13時30分~15時30分
  • 会場:東京都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3
  • 参加費:
    • 無料
    • ネット参加600円(社会人学生以外の学生は無料)
  • 詳細・申込:http://home.g08.itscom.net/ebizuka/

内容

報告者:福井 一喜氏(流通経済大学大学院社会学研究科准教授)

要旨:
2007年に「観光立国」が国家戦略とされ、日本は観光振興とそれによる地域経済の活性化を目指してきた。さらに近年では関係人口や移住者の獲得などをめざして、観光を利用した地域の魅力向上が目指されてきた。しかしながらCOVID-19以降、日本の各地でオーバーツーリズムや観光公害などの副作用が顕在化し、それどころか、子育て世代や企業立地、労働力を地域間で奪い合う競争が激化し、多くの地域の人々や観光の担い手は疲弊している。今日の日本で何が起きているのか、それはなぜかを論じ、無理のない地域の在り方を考える。

講師のプロフィール:
1987年生。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。筑波大学大学院博士特別研究員等を経て、2018年より現職。専門は経済地理学。資本主義経済の空間システムを研究する過程で、現代資本主義が必然的に生じる観光振興の地域問題や観光業界の雇用問題について論じている。主著『「無理しない」観光 価値と多様性の再発見』2022年、ミネルヴァ書房、は、観光学術学会、日本地理学会において学会賞。日本経済新聞にて紹介。主要なメディア報道に朝日新聞(2024年11月13日)「「観光立国」は地方再生の切り札になれない 経済地理学者の警告」。ほかテレビ出演としてテレビ朝日(グッド!モーニング)、フジテレビ(日曜報道 THE PRIME)、日本テレビ(カズレーザーと学ぶ)など