共有資源として利用される不用品の取り扱い[宮城県塩釜市浦戸諸島]|連載『海際から描く、くらしの教養―生活・生業・技術・文化―』 離島は資源の輸送に一定の制約が生じるため、資源を入手するだけではなく、廃棄することも手軽ではない。そのため、生活や生業で使用した資源が役割を終えたあと、島内にはごみとして廃棄されているのか、資源として貯蔵されているのか曖昧な状態で残り続ける過程で不意に住民の用に立つ機会が訪れ、新たな形態へと変形しつつも活用される例がしばしばみられる。このような行為をn次利用と称することにする。 2025年10月17日 / 最終更新日時 : 2025年10月17日 学芸出版社 海際から描く、くらしの教養