【受付終了】「つくること、つかうこと」――タイル産業から考える「製品」のカタチ
主催 | 京都芸術大学 芸術学部 空間演出デザイン学科 柏元京 |
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※詳細は主催団体等にお問い合わせください。 |
- 日時:2021年12月13日~19日
- 会場:タイルギャラリー京都
- 詳細:
https://fb.me/e/260FbEjOW - フライヤー:*クリックすると拡大します
企画趣旨
2019年の秋、タイル工場に見学にった時に廃棄タイルの山を見てそれにショックを受けました。そこから廃棄タイルをどのように捉えるのか、どう付き合っていくのかを考察し、実験を行うプロジェクトに取り組んでいます。今回はそのまとめをタイルギャラリー京都にて展示を行なっています。
産業や物流が発達した現在、タイルを「製品」として流通させるにあたってJISなどの規格が用いられています。その中には耐久性や見た目などさまざまな項目があり、それに当てはまらなかったものが廃棄となっています。
この廃棄タイル問題についてはタイル産業に属する企業も、アウトレットとして販売したり、粉砕して原料として再利用したりと熱心に取り組んでいます。
そこで、今回私が提案するのは消費者の立場から廃棄タイル問題にアプローチする活動です。具体的には、消費者が単なる享受者でいるのではなく、自らモノを作り出すという選択肢を持つ存在となることを目指します。これにより、JISなどの規格の使用場面を再考すること、廃棄タイルの流通への復帰を促します。
実地活動としては、身近な場所で地面を掘り、得た土から粘土を精製し、タイルをつくり、自ら施工するという実験と、その一連の流れを体験できるワークショップを行いました。
この活動は直接的に廃棄物を減らすことはできませんが、消費者のモノに対する意識を変え、社会の意識を変えていくソーシャルアクションであるといえます。
今回私はタイルを主な題材として扱いましたが、その他の「製品」においても同じことが言えます。
産業として取り組む大きなサイクルと、このような個人ベースで取り組む小さなサイクルが両輪で回っていくことで、「製品」のあり方について能動的に考えることができる社会に進むことができると考えています。
―京都芸術大学 芸術学部 空間演出デザイン学科 柏元京