【二級建築士・構造力学 合格コラム①】スタートの春!二級対策はじめの一歩は「一日の過ごし方」から
今回の筆者
辰井菜緒さん
修成建設専門学校 建築デジタルデザイン学科・建築CGデザイン学科 科長
大阪市立大学大学院修了、修成建設専門学校卒業。実務経験を経て2016年より修成建設専門学校常勤講師。2022年より大手前大学建築&芸術学部非常勤講師。一級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、インテリア設計士、キッチンスペシャリスト、商業施設士、既存住宅状況調査技術者講習修了、認定まちづくり適正建築士など、共著に『基礎講座 建築構造力学』『数学が苦手でも解ける!二級建築士試験構造力学』(学芸出版社)がある。
スタートの春
こんにちは。年が明けあっという間に春になりました。もうすぐゴールデンィウィーク!
今年こそ!二級建築士取得するぞ!と新年に誓ったその意気込み、薄れつつありませんか?
明日から勉強しよう!と思い早3か月が経過してしまった。。。なんてことはよく聞く話です。
私もその一人でした。さぁ勉強するぞ!と気合いを入れたのに、まずは掃除から…
まずはお風呂に入ってから…、まずは腹ごしらえ…
腹ごしらえしたら眠くなったのでまずは仮眠…。気づいたら朝だった。。。
あるあるです。
勉強する気はあるのになんだか進まない。。。
進まないから嫌になる。だけど試験日は迫ってくる!
焦りは禁物です。ここでは、何から勉強しようか?どのように勉強時間をつくろうか?悩んでいるアナタに少しでも役立つ情報をお届けします。
一日の過ごし方
皆さんはどんな1日を過ごしていますか?仕事?学校?家事?ひとそれぞれ事情はちがうかと思います。だけど!当たり前ですが、試験内容は一緒です。
その試験をパスするためには、闇雲に勉強してもダメなんです。
人によったら過去問3回解けば受かるよ!な~んていう人もいるかもしれませんが、現在の建築士問題はそんなに甘くはありません。
自分の得意問題はどんなものか、苦手な問題の傾向は?
それを掴まないと、ついつい得意でスラスラ解ける問題ばっかり解いてしまうのです。何事も傾向と対策が大切です。
皆さん自分の1日を振り返ったことはありますか?何にどれだけ時間をつかったかな?空白の時間は何をしていたかな?など…
隙間があったら勉強!っていうのもよいかもしれませんが、一日のどこかでまとめて勉強できる時間がないか、まずは自分の生活を振り返ってみましょう。
何からやる?
二級建築士の問題は4科目で構成されているのは知ってのとおりですよね。
計画・法規・構造・施工。基本中の基本ですが、まんべんなく勉強するのがベストです。
私の場合、曜日で科目を決めて勉強をしていました。
月曜日は計画。火曜日は法規。水曜日は構造。木曜日は施工。金土で月~木の復習。
日曜日はいままでの振り返りと苦手の克服。あとは休息!休むことも大切です。
力学はお昼休憩に毎日5問程度解いてみる。といったルーティーンでした。
勉強が進まないように感じる法規は、朝起きたらすぐに3問程度解いてみる、っていうのもおすすめです。
なんせ、法規は、テキストと法令集を持ち運ぶのが億劫になりますからね。仕事帰りにカフェで勉強…ってのも難しい科目です。
そもそも構造力学って……!?
特に苦手な人が多いのが構造力学。構造力学…って、そもそもなんだっけという人もいるのでは?
構造力学とは、建築物や橋など構造物に関して作用する荷重(重さや圧力、外力)でその結果生じる応力(構造物内部に生じる抵抗力)や変形状態との関係を導いたり、数値を計算すること、なんです。つまり…目に見えていないだけで我々の生活にはいろんなところでいろんな力が働いているのです!
それを計算するのが構造力学です!
これは、あらゆる構造物を計画する上で、基本中の基本となる勉強です!
安心で安全な構造物は、構造力学なしでは決して作ることはできません。
なので、きちんと構造力学を学ぶ必要があるんですね!
まずはやってみる
勉強スタイルは人それぞれ、絶対にこの勉強法でないといけない。ということはありません。
お試しでいろいろトライしてみてもよいかと思います。
テキストもそうです。たくさんの種類が出版されていますが、何を基準に選べばよいか?
友達がコレおすすめ!といったから同じのを買うか…?
それはおすすめしませんね。
読みやすさ見やすさを感じるものは人それぞれです。
やはり書店に行って本を手に取り、どの字体が読みやすいかな?単色がよいかな?カラーがよいかな…?
本のサイズはどうでしょう。大きくて薄いのがよいか、小さくて厚いのがよいか…?
まずはテキスト選びからやってみる。
それが受験勉強のスタートになるはずです。
この連載で苦手な?方が多い力学の勉強法について紹介したいと思います!
次回は力学の図解などについて紹介したいと思います!
(つづく)