信濃八太郎さんによる〈まち座〉2023年のカバーイラスト第2弾は「祇園祭」! 編集部Yからのこぼれ話
メルマガのヘッダーが祇園祭になりました。イラストレータ―の信濃八太郎さんに複数枚鉾の画像をお送りして、選ばれたのは、私が一番好きだった長刀鉾を捉えた一枚。嬉しいです。
宵山(前祭)には仕事終わりに行きました。
私は二回目の祇園祭になるのですが、去年よりも人が多く感じたような…。鉾の写真を撮りまくっている途中で疲れてしまい、かき氷とポテトも食べたて満足したし、早々もう帰ろうか~という気持ちに…笑
一緒に行ったパートナーは初めての祇園祭で嬉しかったのか、なかなか帰りたくないようで、結局数時間ぶらぶらと人ごみに揉まれて歩くのに付き合いました。
学生時代を京都で過ごしたらどんなに楽しかっただろう~とずっと嘆いていました。(たしかに~)
宵山(前祭)は鉾が23基出ていたらしいのですが、夕方からゆっくり回っても、6基しか写真におさめられていませんでした(でも写真は大量)。
夏のヘッダーイラスト用に、信濃八太郎さんにこのときの写真を送りました。
「鉾の写真がたくさんあるのですが、信濃さんに選んでいただきたいです。一枚でも、複数組み合わせる形でも、お任せいたします!」とお願いして、選ばれたのは長刀鉾を捉えた一枚。
祇園祭の主役ともいわれているらしい「長刀鉾のお稚児さん」が見られる、長刀鉾が一番迫力があって好きだったので、この提灯の優しい光と幻想的な雰囲気がどのように描かれるのか、すごく気になっていました。
思った通り、というよりそれ以上!
信濃さんのイラストは、どこか懐かしくて温かい気持ちになるな~と前から思っていたのですが、このイラストにもそんな郷愁を覚えます。
今年の夏も終わってしまったんだな~と…。
京都に住んで2年が経ちますが、街を歩いているとところどころに、なんでこんな場所・倉庫・通路があるんだろうという謎スペースが気になってきます。
今年初めてゆっくり祇園祭を巡ってみて、その謎スペースが鉾に登るためのしつらえだったり、お祭りのために使われる場所であることが分かりました(多分…)。
街全体が祭りのための装置みたいで、改めて京都の伝統祭事にかける情熱とスケールに驚かされた夏でした。
それでは、このへんで。夏のヘッダー画像とともに引き続きメルマガをお楽しみいただけたら嬉しいです。(ピース)
編集部Y
信濃八太郎(しなの・はったろう)さんプロフィール
イラストレーター。1974年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科舞台装置コース卒業。現在、WOWOWシネマ『W座からの招待状』にて小山薫堂さんと案内人役を務めるほか、『W座を訪ねて』では全国の単館系映画館をご紹介。wowow noteにて、イラストレーター・信濃八太郎が行く 『単館映画館、あちらこちら』連載中。