2021年第2回都市環境デザインセミナー|東日本大震災の知の継承(2021/03/01|オンライン)

2021年第2回都市環境デザインセミナー
テーマ「災害復興:世代を繋ぐ、知の継承」

第2回「東日本大震災の知の継承」


アーカイブ記録

下記よりダウンロードできます。

http://judi.sub.jp/judi/202102semi.pdf


日時

2021年3月1日 18時30分~20時30分

場所・申込

zoom会議(定員50名)
今回のセミナーは、会場参加はありません。
下記Peatixページよりご購入ください
https://peatix.com/event/1821731/view

会費

  • 都市環境デザイン会議会員 500円
  • 学生           500円
  • 一般           1000円

趣旨

昨年9月に日本都市計画学会関西支部主催で、「復興検証と知識継承」シンポジウムが開催され、その続編として「阪神・淡路大震災の知の継承」をテーマに、1月26日にセミナーを開催いたしました。今回は、続編の第2回として「東日本大震災の知の継承」をテーマに開催します。

東日本大震災では、防潮堤や嵩上げ工事に象徴される大規模な公共事業を中心とした復興と言われています。そのような状況下でも、第1回のキーワードを踏まえれば、復興や防災に特化した「特殊な」まちづくりではない、普通の「まちづくり」が行われている事例をお話しいただきます。

今回は、気仙沼市内湾地区の現場の報告から、大災害後の復興まちづくり・復興都市計画という活動を通して何を受け継ぎ、次の被災地や次の世代に何を継承することができるのか、考える場としたいと思います。

また、第3回目として3月26日(金)に「中越地震、熊本地震の知の継承」を開催する予定です。

世話人 柴田 祐(九州ブロック)

*経験の伝達3

〔気仙沼市内湾地区における住民主体の復興まちづくりでできたこと・できなかったこと〕

吉川健一郎

気仙沼内湾地区における、自治会を中心にみながまちに戻り住み、元の暮らしを取り戻す(新しい暮らしをスタートする)ことをめざし、住民主体で住宅、商店街の再建に取り組んだプロセスを、東日本大震災で新たに創設されたグループ補助制度の概要も含めて、紹介する。

*経験の伝達4

〔気仙沼の防潮堤問題と住民主体のまちづくり〕

阿部俊彦

行政主導の基盤整備が先行しがちだった東北の被災地において、内湾地区では、何故、住民主体の復興まちづくりが可能だったのか?まちづくり協議会における防潮堤問題の議論。その末に実現した、まちづくり会社による海の見える観光商業施設と、ウォーターフロントの景観デザインの復興プロセスを紹介する。

コメント

1;姥浦道生(東北大学)
2;畑 文隆(西宮市)

講師紹介

吉川健一郎(よしかわ・けんいちろう)

株式会社コー・プラン
大阪大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学研究科(環境工学専攻)修了。
1996年コー・プラン入社。
2011年5月に全国商店街支援センターより、岩手県宮古市末広町商店街・中央通商店街に派遣される。同年8月より宮城県気仙沼市への支援に重点が移り、気仙沼復興商店街の立ち上げに関わる。2012年2月に全国商店街支援センターからの派遣は終了するが、同年6月に設立された「内湾地区復興まちづくり協議会」のアドバイザーとして、復興支援に携わる。

阿部俊彦(あべ・としひこ)

立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 准教授
早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院修了。現代計画研究所大阪事務所、ダン計画研究所を経て、LLC住まい・まちづくりデザインワークスを共同設立。早稲田大学都市・地域研究所客員研究員を経て、現職。博士(工学)。気仙沼市内湾地区の復興まちづくり、東京都内の事前復興まちづくり等に関わる。日本都市計画学会計画設計賞・論文奨励賞、日本建築学会作品選集入選、都市住宅学会長賞、これからの建築士賞など受賞。

姥浦道生(うばうら・みちお)

東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 教授
東京大学大学院博士課程満期退学。豊橋技術科学大学COE研究員、大阪市立大学助手等を経て、2020年より現職。博士(工学)。東日本大震災からの復興に関しては、塩竈市震災復興計画検討委員会委員、石巻市復興推進まちづくり会議アドバイザー等として関わったほか、現在、国交省「東日本大震災における津波被害からの市街地復興事業検証委員会」委員を務める。

畑 文隆(はた・ふみたか)

大手ゼネコンを経て西宮市役所入所。阪神・淡路大震災後「森具震災復興土地区画整理事業」の立ち上げから完了まで従事。平成23年6月、東日本大震災被災地への長期派遣者第一陣として南三陸町役場赴任。「震災復興計画」を策定し、事業化に向けた合意形成・都市計画決定を平成24年9月まで担当。西宮市帰任後は、個人として南三陸町での経験、これからの被災地支援について伝える活動(講演・ドキュメンタリー映画上映会主宰等)を継続。技術士(建設部門:都市及び地方計画)・防災士・土地区画整理士。

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