建築再構企画 佐久間悠さんに聞く「建築法規アドバイザーってどんな仕事?」
全国の設計事務所から頼られる建築法規アドバイザーをご存知でしょうか?
複雑化、難解化する建築法規。
そんな建築法規に特化したコンサルティングを求める設計事務所や施工会社が増えています。
中でも今、全国の設計事務所から頼られる建築法規アドバイザーとして注目されているのが建築再構企画(コチラ)の佐久間さんです。
今回は、佐久間さんをゲストに招いて,建築法規コンサルが求められる理由や適法改修の事例をお話頂きます。
アトリエ系の設計事務所をクビになり、派遣バイトで食いつなぐ日々から、それでも建築が好きで、建築士として食っていくための新しい仕事(建築法規コンサルの道)を生み出した佐久間さん。
そんな佐久間さんのキャリア デザインについても,建築学生を含め,一人でも多くの建築人に知って頂きたい内容です.
自分のキャラクターやポテンシャルを最大限引き出しながら、新しい仕事を建築人自ら生み出せてしまう時代が今、始まっています。
山納洋×長坂泰之 「中心市街地活性化のツボ」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは『中心市街地活性化のツボ』の著者で、流通科学大学教授の長坂泰之さんです。
山納さんからコメントが届いておりますので、ご紹介いたします。
2000年のまちづくり3法改正以降、国は中心市街地活性化を目的にインフラ整備や商業機能強化などを進めてきましたが、多くの 地域は相変わらず衰退を続けてきています。この状況を変えていく ためには、ハードとともにソフトを充実させること、商業者だけで なく住民や地権者も含めた地域全体の取り組みが必要です。 今回は「商業まちづくり」の視点から、被災地復興を含め多くの事 例に触れてきた長坂さんにお話を伺います。
田畑昇悟×柴田祐×内平隆之×田口太郎×野村理恵×佐久間康富「次世代への継承から地域の未来を展望する」
地域住民と外部人材の双方による世代の継承を展望すべくまとめた書籍『少人数で生き抜く地域をつくる』の出版記念イベント第二弾。今回は、地域住民側の論点として、次世代への継承から地域の未来を展望したいと思います。京都府南丹市での取り組みを契機にした「集落の教科書」は、移住者向けに地域の「良いことも、そうでないこともちゃんと伝えたい」として制作されましたが、その制作過程で、地域のリーダー世代と次世代の対話の機会となっています。この取り組みは書籍『「集落の教科書」のつくり方』としてまとめられました。そこで、『「集落の教科書」のつくり方』の著者、田畑昇悟さんをゲストに迎えた合同セミナーを企画しました。「集落の教科書」と本書で取り上げた熊本県の事例や論考を手がかりに、どのように地域の次世代への継承を展望するか、地域のなにが継承されるべきかについて議論しました。2つの書籍を元にして、人口減少局面にある農山村の今後、またその先の未来を展望する場になることを期待しています。
山納洋×鈴木美央「都市戦略としてのマーケット」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは『マーケットでまちを変える』の著者であり、「このまちにくらすよろこび」を地域の人と共につくることをテーマに、エリアマネジメント・シティプロモーション事業を中心に活動されている鈴木美央さんです。
山納さんからコメントが届いておりますので、ご紹介いたします。
日本では近年、マーケットが各地で誕生し、日々の買い物の場、 コミュニティの場として定着しつつあります。 特に最近は地域経済の活性化、スタートアップの機会提供、 コミュニティの形成、場所の魅力向上などの期待から、 マーケットを都市戦略として位置づける動きも出てきています。 今回は2018年6月に『マーケットでまちを変える 人が集まる公共空間のつくり方』(学芸出版社) を出された鈴木美央さんとともに、 マーケットのさらなる可能性について伺います。
今和泉隆行×石川初×三土たつお「空想地図の味わい方」
古くは本居宣長も描き、近年ではインターネットの普及によりその認知度が高まってきた「空想地図」。
『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』(今和泉隆行著)では、20名を超える空想地図作家のリアルな空想地図の数々が紹介されるほか、空想地図「中村市」を専門家をまじえて書き換えていく過程や、空想地図作者が地図描画のスキルを上げるべく課題に取り組む「空想地図塾」まで、空想地図を多角的に捉えた充実の内容となっています。
著者・今和泉隆行さん、そしてゲストに今和泉さんの空想地図の「第一発見者」である石川初さん(慶應義塾大学環境情報学部教授)、路上観察から地図関連まで森羅万象を追う三土たつおさんの3名をお迎えして、さまざまな作者が描く世界地図から古地図、都市地図までバリエーション豊かな空想地図を鑑賞。
本書で紹介した空想地図に加えて、本書で紹介できなかった空想地図も多様な切り口で紹介し、さらには今後の空想地図の可能性を壇上の3人で追っていきます。
竹内春華×佐久間康富×青木佳子×嵩和雄×山崎義人×清野隆「“関係人口”との関係を考える」
農山村地域をはじめ日本全国で人口減少傾向が止まりません。このままの人口減少が続くなかで、どのような未来が描かれるでしょうか。、地域住民と外部人材の双方による世代の継承を展望すべく、『少人数で生き抜く地域をつくる』を出版しました。昨今、人口減少への対応として「関係人口」がキーワードの一つになっています。この言葉の登場でよそ者も地域に関わってよいという地域づくりの広がりとその可能性を大きく切り開いたといえます。一方で、地域側の期待が大きくなり、担い手(労働力)として、あるいは潜在的な移住者としての役割が期待されてきています。そうした可能性は否定されませんが、少し期待も過大ではないかとの懸念もあります。今回のセミナーでは、書籍で取り上げた長岡市山古志と和歌山市加太の事例を手がかりに、「関係人口」と地域との関係、「関係人口」と地域のこれからについて議論しました。
中村航×浅子佳英×三井祐介「街を面白くする商業×パブリック×建築」
『POP URBANISM 屋台・マーケットがつくる都市』の刊行を記念して、著者の中村航さん、ゲストに建築家の浅子佳英さんと三井祐介さんをお迎えしたトークイベント。
学生時代からアジアの屋台・マーケットをリサーチし続けていた中村航さん。4月に世界中の都市で増殖している、現代的な屋台・マーケットの集積に多くの人が集まる現象をPOP URBANISMと名づけ、収集した事例をまとめた書籍『POP URBANISM』を上梓されました。
今回は、東京のショップから都市をリサーチする『TOKYOインテリアツアー』の著者で、昨年「百貨店展」(日本橋髙島屋史料館)を監修されたPRINT AND BUILDの浅子佳英さん、そして立体都市公園事業を実現した「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」など数々の施設設計に関わる日建設計の三井祐介さんをお迎えし、街を面白くする商業空間、パブリックスペースがつくりだすポップなアーバニズムについて、ざっくばらんに語っていただきました。
山梨知彦×坂牛卓×日本建築協会U-35委員会「組織設計・ゼネコンで設計者になる 入社10年目までのはたらきかた」
組織設計事務所やゼネコン設計部で働く社会人1~10年目の若手設計者たちが、リアルな実体験を持ち寄った『組織設計・ゼネコンで設計者になる』。本書の刊行を記念して、本には書き切れなかった実務の舞台裏を語っていただくトークイベントを開催しました。
ゲストにお招きしたのは、日建設計チーフデザインオフィサーの山梨知彦さんと、建築家の坂牛卓さん。組織の設計者としてチャレンジングな建築作品を数多く生み出してこられた山梨さんと、日建設計で組織の設計者として経験を積まれた後、独立された坂牛卓さん。坂牛さんは3月に『会社を辞めて建築家になった』という書籍を上梓され、ある種真逆にも思える(?!)進路を選択された設計者です。
お二人の知られざる新人時代などについてもお話をお伺いしつつ、若手時代のやりがいや葛藤、10年目の“その先”についても、ざっくばらんに議論を深めていきたいと思います。設計者を志す人ならだれもが一度は通るであろう「組織か独立か」という突っ込んだ議論にも話は展開。
これから就活を始める組織設計事務所・ゼネコンに興味がある建築学生も、社会人1~3年目で奮闘している方も、あるいは4~8年目で言い知れぬモヤモヤを抱える方も、いろんな立場で自分ごととして耳を傾けられるトークになるはず。17人の若手設計者と山梨さんの車座の議論を、ぜひお楽しみください!
「土木デザインが目指すもの インフラ整備でまちを再生するための23の問い」福井恒明×佐々木葉×丹羽信弘×星野裕司×末祐介×二井昭佳×山田裕貴×福島秀哉
「住民によりそい、地域の100年後も描く」。小さな納得と共感に目を向けることで、今まさに転換期を迎えるインフラ整備事業の最前線を総覧・分析する座談会。2022年12月に刊行した『土木デザイン: ひと・まち・自然をつなぐ仕事』の刊行を記念して、 関西・京都に土木のフロントランナーが一堂に会しました。公園、街路、水辺、高速道路から、都市再生、復興まちづくり、災害復旧と、暮らしのインフラを支える土木の仕事は、特に震災以降、その守備範囲・社会的意義を大きく広げています。比例して地域に与える影響もますます大きくなっています。土木をデザインする仕事とは、何を目指すのか?だれのためにあるのか?どのようなプロセスで厳しい制約を乗り越え、地域にどんな価値を還元できるのか?本書に収録した23の問いを改めて現場目線で読み解きながら、事業者、エンジニアやデザイナー、施工者たちの実践知を探ります。
松澤茂信×村田あやこ×今井夕華×八馬智×上原将太「いつものまちを“別視点”で見る方法」
『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』は、100組以上のマニアが勢ぞろいするイベント「マニアフェスタ」、マニアなツアーガイドが現場で解説する「別視点ツアー」などを手掛けてきた合同会社別視点が、多数のマニアの事例とともに、「別視点」で観察・発信するコツを紹介する本です。
合同会社別視点から、「珍スポットマニア」松澤茂信さん、「路上園芸マニア」村田あやこさん、「バックヤードマニア」今井夕華さんが登壇。ゲストに「ドボクマニア」八馬智さん、「峠の鉄道の歴史マ ニア」上原将太さんをお招きし、身近な「別視点」の見つけ方から、まちの魅力の発掘や地域活性化イベントまで、幅広いお話を語っていただきました!
まちに出れば、世界が違って見えること間違いなし。
樋笠尭士×佐治友基「自動運転レベル4 どうしたら社会に受け入れられるか」
自動運転「レベル4(ドライバーフリー)」を許可する道路交通法が2023年4月から施行されました。まずは地域のバスへの導入が想定されていますが、住民に受け入れられるには技術以外にも多くの課題があります。「運転手が車内にいないとき誰が事故の責任を負うのか」「急に飛び出してきた子供を避けるため、別の誰かを犠牲にしなければならないとしたら、AIにどう判断させるのか」「リスクゼロを求めるのか、人が運転するよりも交通事故が減ればよいのか」。
樋笠尭士さんの『自動運転レベル4』は、こうした課題を考え、社会に受け入れられるための方策を考えた本です。その刊行を記念し、本セミナーでは樋笠さんに本書の勘所を解説いただきました。ゲストには日本で初めて4月1日に羽田でのレベル4申請をされたBOLDLY代表の佐治友基さんをお招きし、その取り組みをご紹介いただくと同時に、とりわけ社会に受け容れていただくための課題、方策についてお二人に議論いただきました。
山納洋×中川寛子 「路線価図から地域を読みとく」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」今回のゲストは弊社から『路線価図でまち歩き 土地の値段から地域を読みとく』を刊行された中川寛子さんをお呼びしました。路線価とは、相続税や贈与税を算出するための基準となる土地の価格です。中川さんは路線価図を使ってまちを歩き、なぜ同じ地区で土地の価格が変わるのかという謎に迫っておられます。今回は、中川さん流のまちの読み解き方をじっくり伺いました。
遠藤徹×宮田文久×若林恵「入門:ゾンビと現代社会 ~ゾンビを知ることは私たち自身を知ること~」
なぜ、自律協働社会の行方を考えるメディア『WORKSIGHT』はゾンビをテーマに選んだのか。そして、いま「ゾンビ」を考えるとはどういうことなのか。ゲストに、本特集の「ゾンビの学校」を寄稿し、論考「ゾンビ宣言」の翻訳を担当いただいた遠藤徹さん(『ゾンビと資本主義』の著者・同志社大学教授)、モデレーターとして、編集を担当したWORKSIGHT編集部の若林恵(黒鳥社)、宮田文久(編集者)をお招きし、ハイチとゾンビの関係性、巨匠ジョージ・A・ロメロの作品から流行りの「韓国ゾンビ」まで。発祥から現代までのゾンビと人間との関わり方をたどりながら「ゾンビの現代性」を基礎から考えます。ゾンビを考えることは、あなた自身を考えることなのです。
後藤純×西智弘「社会的処方からみてまちに何が必要か」
高齢の方の多くは、そこそこ元気か、簡単な支援で自律でき、これからの人生を楽しめる人たちです。なのに、モヤモヤした不安から、引きこもってしまって、孤立し、弱ってしまう人も少なくありません。孤独は万病の元なのです。
だから「薬で人を健康にするのではなく、地域とのつながりを利用して人を元気にする」という社会的処方の考え方が注目を浴びています。そうした地域とのつながり、参加できる居場所づくりもこれからの福祉やまちづくりの大きな課題ではないでしょうか。
今回は『超高齢社会のまちづくり』の著者・後藤純さんに、高齢者の実像、地域包括ケアや居場所づくり支援の現状と課題を概説いただき、西智弘さんに社会的処方を紹介いただきます。そのうえでお二人にこれからのまちに何が必要か、まちづくりはどう応えていくべきかを議論いただきました。
竹原義二×森田一弥×小池志保子×竹内正明「素材×民家 現代建築との接点を探る」
2023年2月に刊行した『竹原義二の視点 日本建築に学ぶ設計手法』の刊行記念トーク第1弾。
本書著者の竹原義二さん、小池志保子さん、竹内正明さんと建築家・森田一弥氏をゲストに迎え、民家の力強い架構や素材の魅力から、現代の建築への展開を語り合います。
本書の中から、飛騨高山にある重要文化財の民家「吉島家住宅」、森田氏がリノベーションに関わる「日下部家住宅」について、それぞれの空間構成や、まちとの関係性を読みときます。また、民家をつくってきた大工や左官の手仕事にも触れつつ、現代の建築への展開を探るトークイベントです。ぜひご覧ください。
大江新×藤村龍至「再開発のグラウンドレベルのデザインを考える」『東京・再開発ガイド』出版記念トーク
街に大きな衝撃を与える大型再開発。ビルの性能面での進化が目覚ましい反面、足元部分のつくりには未熟なケースも少なくありません。ビル足元の視線の通し方や止め方、アプローチと通り抜け、広場やロビー、店舗配置、緑や公園のあり方などによって、街に与える影響度が大きく変わるのです。「心地良さ」や「場所への愛着」など、人々の空間に対するヒューマンな感覚を丹念にとらえて「街らしさ」を創出し、地域に溶け込む大型建築をデザインするにはどうすれば良いか。150余りの事例を訪ね、計画と設計の手法を説いた『東京・再開発ガイド』の出版を記念して、本セミナーでは、そのポイントを著者の大江新さんからお話しいただき、後半はアーバンデザインやまちづくりに関わる建築家であり、大型再開発のリサーチも行う藤村龍至さんをお招きし対談を行いました。
北欧のスマートシティに学ぶ、ウェルビーイングな都市づくり |『北欧のスマートシティ』出版記念トーク
世界各地でスマートシティの取り組みが活発化しています。北欧(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド)で取り組まれているスマートシティは、アメリカや中国といった政府・大企業主導の取り組みとはまったく異なります。
新刊『北欧のスマートシティ』を上梓された、デンマーク・ロスキレ大学の安岡美佳さんに、北欧のスマートシティの特徴についてお話を伺います。デジタル化は暮らしをどのように変えたのか、スマートシティの事業によってどんな産業が伸びているのか、多様なステークホルダーが共創する場のつくり方、街で多様な実験を繰り広げるリビングラボの実態など、現地に暮らす専門家ならではの視点で、解説いただきました。
また、特別ゲストとして、フィンランドを拠点に北欧・バルト地域のスタートアップに投資を行うベンチャーキャピタル、Nordic Ninja VCのマネージングパートナー、宗原智策さんをお迎えし、スマートシティの発展に欠かせないスタートアップの役割についてご講演いただき、後半は対談ゲストとして、デンマークの設計事務所での勤務経験をお持ちの矢野拓洋さんにご参加いただき、テクノロジーを活用して理想の生活を追求する北欧のウェルビーイングな都市づくりについて、安岡さんとディスカッションいただきました。
平松宏城×山崎亮「オームステッドの現代的意味」
「目先の成功やそれに対する称賛などに目をくれることなく、常に遠い先に発現する効果を思い描くようにしてきた」というオームステッドの思想と実践を知ることは、SDGs、ESGが重視されている今こそ生きるのではないでしょうか。
オームステッドの現代的意味を訳者の平松さんと、コミュニティデザイナーでランドスケープ史も研究された山崎亮さんに語っていただきました。
現在、都心では大々的な再開発が行われ、本書で紹介したヒューマンスケールの活気あふれる東京の姿は、近い将来まったく異なるものになるかもしれません。そうした現状を踏まえ、東京論の著作を多数お持ちの陣内さんとともに、東京という都市の面白さを紐解きながら、これから東京はどう変わるかについて、議論いただきました。
陣内秀信×ホルヘ・アルマザン×齋藤直紀「これから東京はどう変わるか?」『東京の創発的アーバニズム』刊行記念トーク
世界のどこにもない東京の最大の魅力は、ヒューマンスケールの商いや居住の集積にある。2022年10月に刊行された書籍『東京の創発的アーバニズム』では、横丁、雑居ビル、高架下、暗渠等で営まれるボトムアップの「創発的な」東京を豊富な図解とともに紹介しています。現在、都心では大々的な再開発が行われ、本書で紹介したヒューマンスケールの活気あふれる東京の姿は、近い将来まったく異なるものになるかもしれません。そうした現状を踏まえ、東京論の著作を多数お持ちの陣内さんとともに、東京という都市の面白さを紐解きながら、これから東京はどう変わるかについて、議論いただきました。
新保奈穂美×佐倉弘祐「農から建築を問いなおす」
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちのスキマに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えています。都市での暮らしを豊かにするだけでなく、空き地の利活用、コミュニティの再生、都市の緑化、環境教育や食育などさまざまな課題解決に貢献できる、そんな「都市型農園」の可能性を、もっと探りたい! このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。今回は福山市立大学講師でまちづくり活動家の大谷悠さんをゲストにお迎えし、そもそも“都市のスキマ”はどこにあるか?本当にスキマから都市の価値を高められるのか? そこに農はどう関わるのか?市民によるボトムアップのスキマ活用はどのように進むのか?行政は市民のゲリラ的活動にどう関わるべきなのか?変化する都市の状況にステークホルダーはどう向き合うべきなのか?など、さまざまな角度から深掘りしました。
丸山弾×半海宏一「木造住宅を設計する──日々のエスキス・図面・現場」
2022年8月に刊行した半海宏一さんの著書『現場と図面をつなぐ 図解 木造住宅の設計』では、軸組モデル×図面の紙面構成で1本の線が空間になるプロセスを可視化し、 1軒の木造住宅が建ち上がる過程を解説しました。 エスキス、図面の描き方・読み方、現場の見方、職人さんとのコミュニケーションなどあらゆる “新米設計者の困難” に寄り添い、その先に広がる木造住宅設計の世界へ踏み出すはじめの一歩です。イベントでは建築家の丸山弾さんをお招きし、 お二人の実作を読み解きながら 、そんな苦労を乗り越えるからこそ見えてくる仕事の楽しさ・ 奥深さをお話しいただきました。日々図面と現場を行き来し、木造住宅と向き合っているお二人のトーク、ぜひご覧ください。
孤立や分断が進み、出口が見えない争いを続ける現代。 最も身近でありながら最も遠い「生き物」との関係を考えるために、今回の特集では植物・庭と人間との関係を手がかりに「ベジタル(植物的)な未来」を考察しています。
イベントには、本書の編集長をつとめる山下正太郎さん(ヨコク研究所・所長)、編集担当の黒鳥社の若林恵さんを招き、特集に「植物倫理」を選んだ理由から、インタビューした岡﨑乾二郎さんや飛騨の木工作家・牧野さんの取材裏話、WORKSIGHTリニューアルにこめた意図、編集体制、企画のあり方までお話を伺いました。
新保奈穂美×大谷悠「都市をスキマから面白くする」
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちのスキマに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えています。都市での暮らしを豊かにするだけでなく、空き地の利活用、コミュニティの再生、都市の緑化、環境教育や食育などさまざまな課題解決に貢献できる、そんな「都市型農園」の可能性を、もっと探りたい! このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。今回は福山市立大学講師でまちづくり活動家の大谷悠さんをゲストにお迎えし、そもそも“都市のスキマ”はどこにあるか?本当にスキマから都市の価値を高められるのか? そこに農はどう関わるのか?市民によるボトムアップのスキマ活用はどのように進むのか?行政は市民のゲリラ的活動にどう関わるべきなのか?変化する都市の状況にステークホルダーはどう向き合うべきなのか?など、さまざまな角度から深掘りしました。
山下正太郎×若林恵「植物との関係を手がかりに考える「ベジタル(植物的)な未来」
2022年7月に、「働くしくみ」と「ワークプレイス」を取り扱うメディアから、「自律協働社会のゆくえ」を考えるメディアへと生まれ変わった「WORKSIGHT[ワークサイト]」。リニューアル第1弾の書籍のテーマに選んだのは「植物倫理」。
孤立や分断が進み、出口が見えない争いを続ける現代。 最も身近でありながら最も遠い「生き物」との関係を考えるために、今回の特集では植物・庭と人間との関係を手がかりに「ベジタル(植物的)な未来」を考察しています。
イベントには、本書の編集長をつとめる山下正太郎さん(ヨコク研究所・所長)、編集担当の黒鳥社の若林恵さんを招き、特集に「植物倫理」を選んだ理由から、インタビューした岡﨑乾二郎さんや飛騨の木工作家・牧野さんの取材裏話、WORKSIGHTリニューアルにこめた意図、編集体制、企画のあり方までお話を伺いました。
野村友里×古谷俊一「みどりと食が織りなす、心地よいおもてなし」
『みどりの空間学 36のデザイン手法』の刊行を記念して、著者の古谷俊一さん、ゲストに料理人の野村友里さんをお迎えし、トークイベントを開催します。
著者の古谷俊一さんは、学生のころに観葉植物を育て始めたことをきっかけにみどりに魅了され、以来ずっと“みどりと建築の親密な空間”を追求してきた建築家。植栽の販売や管理、最近ではみどりの空間プロデュースも始められ、今まさに活躍の場を広げられています。9月に出版されたご著書は、古谷さんの作品はもちろん、日本と世界の優れた「みどりの空間」を敢えて具体的に読みとき、設計実務に役立つ新しい資料集となりました。
今回のイベントでは、本書にも掲載されたみどりに囲まれたレストラン「eatrip」を主宰し、さまざまな仕掛けで食の豊かさを伝え続けてきた野村友里さんをゲストにお迎えし、みどりと食が織りなす心地良いおもてなしについて語り合いました。
山納洋×中橋恵「ナポリの『インフォーマルな繋がり社会』を解く」
山納洋×中橋恵「ナポリの『インフォーマルな繋がり社会』を解く」がくげいラボ×Talkin’ About vol.17
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第17回目の本イベントではイタリア・ナポリ在住で学芸出版社でも数多くの書籍をお書きいただいている中橋恵さんをゲストにお呼びしました。
山納さんからのコメントをご紹介いたします。
ナポリ旧市街にあるサニタ地区には、高層のパラッツォが密集し、 元々住む住民と流動性の高い移民が混在して暮らしています。 犯罪の巣窟とも呼ばれる地域ですが、 最近は路地や公共空間の自由な使い方、 他者の視線も気にせず繰り広げられる超アナログ的生活、 住民たちが形成しているインフォーマルなコミュニティに興味を持つヨーロッパの若者が足を運んでいるそうです。今回は中橋さんにサニタ地区の現状を紹介いただき、 コミュニティにおける繋がりの可能性について考えを深める議論を行いました。
水野大二郎×川崎和也×豊田啓介「デザイン&ビジネスを革新する実践者が語る! サステナブル・ファッションの現在〈デジタル編〉」
微生物を培養した生地、コンピュータ・アルゴリズムで最適化された生産と消費、リアルとバーチャルを行き来して楽しまれるファッション。
そんな、”ありうるかもしれない”ファッションの未来が、実際に見え始めています。
今回はコンピュータ・アルゴリズムを応用した服づくりの最適化や、バーチャルファッション・コレクションを実践するSinflux川崎氏とリサーチャーの水野氏に、アンリアレイジ、イッセイミヤケ、エルメスの店舗設計や製作支援など、建築の側からファッションに関わって来られたnoizの豊田啓介氏が参戦し、議論いただきました。
大量生産・新品・所有を超えた、その先の豊かさとは何か?ファッション関係者はもちろん、循環型経済、循環型デザインに携わる方々、ぜひご視聴ください。
水野大二郎×川崎和也×井上裕太「デザイン&ビジネスを革新する実践者が語る! サステナブル・ファッションの現在〈ビジネス編〉」
微生物を培養した生地、コンピュータ・アルゴリズムで最適化された生産と消費、リアルとバーチャルを行き来して楽しまれるファッション。
そんな、”ありうるかもしれない”ファッションの未来が、実際に見え始めています。
バイオマテリアルの開発や、無駄のでない型紙の自動生成システムの応用や、企業のサステナブル戦略に携わる実践者と研究者に、サステナブル・ファッションの現在を語っていただきました。
大量生産・新品・所有を超えた、その先の豊かさとは何か?ファッション関係者はもちろん、循環型経済、循環型デザインに携わる方々、ぜひご視聴ください。
新保奈穂美×小野淳「農でうみだすゆたかなアーバンライフ」
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちのスキマに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えています。都市での暮らしを豊かにするだけでなく、空き地の利活用、コミュニティの再生、都市の緑化、環境教育や食育などさまざまな課題解決に貢献できる、そんな「都市型農園」の可能性を、もっと探りたい! このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。今回は、㈱農天気代表の小野淳さんをゲストに迎え、「農でうみだすゆたかなアーバンライフ」をテーマに、“アーバンライフに農を取り入れると、どんないいことがあるのか?”、“農を取り入れるバリエーションにはどんなものがあるのか?”、“実際にやっている人はどんな人か?”、“これからやってみるなら、まずなにができるか?”など、さまざまな角度から深掘りしました。
渡邊崇志×前田有佳利『ゲストハウスがまちを変える』刊行記念トーク
13年前に品川で開業した「ゲストハウス品川宿」を起点に、これまで4軒の宿を運営し、全国で開業希望者を支援してきた宿場JAPANの渡邊さん。2011年にゲストハウス情報マガジン「FootPrints」を立ち上げ、全国200軒以上のゲストハウスを取材してきた編集者の前田さん。
そんなお二人が今回、地域に根差した宿泊施設を運営するノウハウを、書籍『ゲストハウスがまちを変える』にまとめられました。今回のトークイベントでは、日本のゲストハウスカルチャーの変遷と魅力、宿泊業でまちを面白くするヒント、宿の経営者と編集者が共に1冊の本をつくったプロセスなど、宿づくりや本づくりの舞台裏をざっくばらんに語っていただいています。
山納洋×内田奈芳美「パンデミックでアメリカの都市はどう変わったか:日常回復期の滞在からの考察」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第16回目の本イベントでは昨年8月に登壇いただき、今回が2度目のご登壇となる内田奈芳美さんをゲストにお呼びしました。
山納さんからのコメントをご紹介いたします。
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昨年8月に「日本型ジェントリフィケーション」についてお話しいただいた内田さんは、その後渡米され、今年7月までシアトルとニュージャージーにてアメリカ都市の研究をされていました。今回は帰朝報告として、パンデミックからの回復期のアメリカの都市の変化についてお話しいただいています。