建築・都市・まちづくりU35世代の挑戦から学ぶ7冊

建築・都市・まちづくりの分野を問わず、U35世代がいまどんな取り組みをしているのか、とことん知りたい方へ。彼ら・彼女らの同世代の方はもちろん、先輩世代は後輩たちの意欲的な活動を知るきっかけに、後輩世代はさらに新しい取り組みを始める視座として、おすすめの単著7冊を集めました。

(※発行当時の年齢に基づいています)

1.正しく活用したい自治体担当者必携ノウハウ

高木超

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任助教
国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)リサーチ・アソシエイト

略歴
NPOや民間企業を経て、2012年から神奈川県大和市役所の職員として住民協働、厚木基地問題、待機児童対策を担当。2017年9月に退職し、渡米。クレアモント評価センター・ニューヨークの研究生として「自治体におけるSDGsのローカライズ」に関する研究を行うほか、国連訓練調査研究所(UNITAR)とクレアモント大学院大学が共催する「SDGsと評価に関するリーダーシップ研修」を日本人で初めて修了。2019年4月から現職(国連大学は2019年9月着任)。鎌倉市SDGs推進アドバイザー、能登SDGsラボ連携研究員のほか、ミレニアル世代を中心にSDGs の達成に向けて取り組む団体、SDGs-SWYの共同代表も務める。

『SDGs×自治体 実践ガイドブック 現場で活かせる知識と手法』高木超 著

2.誰もが自由に使いこなせる街のつくり方

園田聡

有限会社ハートビートプラン

略歴
1984年埼玉県所沢市生まれ。2009年工学院大学大学院修士課程修了。商業系企画・デザイン会社勤務を経て、2015年同大学院博士課程修了。博士(工学)。2014年~小田原Laboratory. 代表、一般社団法人国土政策研究会公共空間の「質」研究部会ディレクター。2015年~工学院大学客員研究員。 2015~2016年株式会社アーバン・ハウス都市建築研究所研究員。2016年より現職、特定認定NPO法人日本都市計画家協会理事。専門は都市デザイン、プレイスメイキング。現在は、大阪・東京を拠点にプレイスメイキングに関する研究、実践に取り組んでいる。

『プレイスメイキング アクティビティ・ファーストの都市デザイン』 園田 聡 著

3.地域密着型マルシェの運営と出店のノウハウ

脇坂真吏

株式会社AgriInnovationDesign 代表取締役

略歴
株式会社東神楽アグリラボ 代表取締役会長。株式会社DKdo 代表取締役/東京代表。一般社団法人マルシェ・マーケット研究所 代表理事。1983年生まれ。東京農業大学国際食料情報学部食料環境経済学科卒業。「小学生のなりたい職業1位を農家にする」をモットーに大学4年時に起業。その後、NPO法人農家のこせがれネットワークの設立をはじめ、農業活性に関わるプロデュースを全国で展開。2009年から「ヒルズマルシェ」の運営に関わり、以降東京で「ワテラスマルシェ」「浜町マルシェ」「KITTE前地下広場マルシェ」、北海道で「SouseiMarche」の運営に携わる。

『マルシェのつくり方、使い方 運営者・出店者のための教科書』 脇坂真吏 著

4.予防医療から人材育成まで最前線の現場実践

小野なぎさ

一般社団法人森と未来代表理事

略歴
1983年東京都調布市出身。2006年東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科卒業。卒業後は企業のメンタルヘルス対策を支援する会社へ入社し森林を活用した研修を開発、認定産業カウンセラー・森林セラピストの資格を取得。2010年からは都内心療内科に勤務し、カウンセラーとして勤めながら企業研修や地域の支援を行う。2011年 株式会社グリーンドックに所属し「保健農園ホテルフフ山梨」のプロジェクトマネージャーとしてホテルの立ち上げ担当兼森林セラピストとして活動。2015年一般社団法人森と未来を設立し、現職。2019年より林野庁林政審議会委員に就任。共著書に『森ではたらく!27人の27の仕事』(学芸出版社、2014)。

『あたらしい森林浴 地域とつくる!健康・人材育成プログラム』 小野なぎさ 著

5.気鋭プランナーの調査・企画・運営力に迫る

岸本千佳

㈱アッドスパイス代表取締役
不動産プランナー

略歴
1985年京都生まれ。滋賀県立大学環境建築デザイン学科卒業後、東京の不動産ベンチャーを経て、2014年に京都でアッドスパイスを設立。不動産の企画・仲介・管理を一括で受け、建物と街のプロデュースを業とする。暮らしや街に関する執筆も多数。著書に『もし京都が東京だったらマップ』(イースト新書Q)。共著に、『まちづくりの仕事ガイドブック』(学芸出版社)。NHK・Eテレ「人生デザインU29」(2015)、フジテレビ系列「セブンルール」(2017)に出演。

『不動産プランナー流建築リノベーション』 岸本千佳 著

6.中心市街地再生、公民連携、地産地消に効く

鈴木美央

O+Architecture主宰

略歴
1983年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、渡英、設計事務所Foreign Office Architects ltdにて2006年より2011年まで勤務。帰国後、慶應義塾大学理工学研究科勤務、2013年より同大学博士後期課程在籍、2017年博士号(工学)取得。現在は建築設計、行政のアドバイザー、マーケットの企画・運営、公共空間の研究などを行う。

『マーケットでまちを変える 人が集まる公共空間のつくり方』鈴木美央 著

7. 本場の楽しみ方からブーム到来の舞台裏まで

こばやしあやな

サウナ文化研究家

略歴
1984 年岡山生まれ、大阪・神戸育ち。大阪大学大学院に在学中、フィンランド・ヘルシンキ工科大学(現アールト大学)建築学科に1年間留学し、帰国後からフィンランド語の独学を始める。東京で2年あまり雑誌編集者として働いたのち、2011年にフィンランド中部地方のユヴァスキュラ市に移住し、ユヴァスキュラ大学人文学研究科で芸術教育学を専攻する(副専攻はフィンランド語、音楽教育学)。 2013年より生活情報総合サイト・オールアバウトのフィンランド・ガイドとして記事執筆を開始。同時期に「Suomiのおかん」の屋号を掲げて、フィンランド在住コーディネーター、ライター、通訳・翻訳者としてのフリーランス活動を本格化させる。 2016年にユヴァスキュラ大学院修士課程を首席で修了。卒業後にフィンランドでJapanin Koordinaatio Ayana社を立ち上げ、以後はおもにメディアコーディネーターとして、撮影取材の帯同サポートをメインビジネスとしている。いっぽうで、大学院での研究実績を活かし、日本とフィンランドの入浴・公衆浴場文化のインタラクションを促進する活動にも積極的に取り組んでいる。

『公衆サウナの国フィンランド』こばやしあやな 著

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