都市環境デザインセミナー|オープンスペース・ネットワークが開くランドスケープデザイン(2022/11/21|オンライン)

風景は一度、誰かがつくれば完結するものではありません。それが生み出される前からさまざまな人が携わり、つくられた後も多くの人によって育まれていくものです。そして、長い年月をかけてたくさんの人たちに育まれてきた風景は、私たちの目に美しく映り、心を動かします。

今回の講師である忽那さんが主宰するE-DESIGNは、まさに多くの人たちを巻き込みながらたくさんの風景を生み出し、いくつものオープンスペースをつなぎながら新しい風景を紡いできました。ランドスケープを「デザイン」するだけでなく、その背景にある「システム」やそこでの人びとの「プログラム」を三位一体で考えるアプローチは、これから先にどのような風景を見せてくれるのでしょう。

2000年の創設以来、数多くのランドスケープ作品を生み出して生きたこの20余年の歳月は、つくられた作品そのものにも、また作品のつくり方にも何らかの変化を与えているはずです。

今回のセミナーでは、この3つのアプローチに「時間」という軸を加え、これまでの20年間を振り返っていただきながら、次世代につないでいくための長い時間軸で考えるランドスケープの可能性について、若い世代にメッセージを届けていただきたいと思っています。

学生や若手の実務者はもちろん、忽那さんと一緒に20年間を振り返っていただける方々にもお集まりいただき、これからの先の息の長いランドスケープについての意見交換ができればと思います。ぜひご参加ください。

セミナー世話人 武田 重昭

講師紹介

忽那 裕樹 (くつな・ひろき)

1966年大阪府生まれ。ランドスケープデザイナー、まちづくりプロデューサー。株式会社E-DESIGN代表取締役、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟副会長、大阪・関西万博ランドスケープデザインディレクター。公園、広場、道路、河川などを対象に、魅力的な「パブリック」のある風景をつくり出している。著書に「図解パブリックスペースのつくり方」(2021・学芸出版社)ほか。

記事をシェアする

学芸出版社では正社員を募集しています
学芸出版社 正社員募集のお知らせ