明日からちょっとだけ“ゆるく”なれるかもしれない、「ゆるさ」や「暇」にまつわる本

ゆるい場所、ゆるい関係性、ゆるい対話、ゆるい時間――。
明日からちょっとだけ「ゆるく」なれるかもしれない、「ゆるさ」や「暇」にまつわる本を集めました。

書籍一覧

ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー

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おすすめコメント:やりたいから、好きだから、面白そうだから、それだけの気持ちから始まる”ゆるい”場づくりに不思議と惹かれます。
自分だったらどんな”ゆるい場”をつくれるかなあと妄想しながら読みました。

  • 著者:石山恒貴 編著/秋田志保・大川朝子・小山田理佐・片岡亜紀子・北川佳寿美・近藤英明・佐々木梨華・佐藤雄一郎・谷口ちさ・平田朗子・本多陽子・宮下容子・森隆広・八代茂裕・渡辺萌絵 著
  • 出版社:学芸出版社
  • 発行日:20240920
  • 価格:2400円
  • 判型:四六
  • ページ数:320頁

銭湯から広げるまちづくり 小杉湯に学ぶ、場と人のつなぎ方

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おすすめコメント:東京・高円寺にある老舗銭湯の常連たちがつくったシェアスペース「小杉湯となり」。まち全体を家と捉えた実践から学ぶ、空間・組織・事業のヒント。
「銭湯のようにほどよい距離感」とはまさに「ゆるさ」なのかもしれません。湯上りに読みたい一冊。

  • 著者:加藤 優一 著
  • 出版社:学芸出版社
  • 発行日:20230726
  • 価格:2000円
  • 判型:四六
  • ページ数:224頁

バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる

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おすすめコメント:社会と、人と、自分がばらばらなことに、ふと嫌になってあきらめたくなるけれど、そんなことに真正面から向き合ってあきらめない人たちのお話です。カバーの題字はなんと消しゴムはんこ!カバーのイラストは「カオソーイガイ」というタイ料理です。

  • 著者:狭間明日実・佐々木結・松浦千恵・野村裕美・マーサ メンセンディーク・白波瀬達也 著
  • 出版社:学芸出版社
  • 発行日:20240725
  • 価格:2000円
  • 判型:四六
  • ページ数:224頁

地域とゆるくつながろう! : サードプレイスと関係人口の時代

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おすすめコメント:地域へのつながりとは、義務感に駆られて、全身全霊をかけて取り組むという選択肢だけではない。自分の楽しさを大事にした地域との「ゆるいつながり」という選択肢を示す書。

  • 著者:石山, 恒貴
  • 出版社:静岡新聞社
  • 発行日:2019
  • 価格:1000円

サードプレイス : コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」

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おすすめコメント:言わずと知れた、第1の場所(家)でも第2の場所(職場)でもない、とびきり居心地よい第3の場所(サードプレイス)を提唱した書。人生の潤滑油としてのゆるさを理解できる。

  • 著者:Oldenburg, Ray, 1932-
  • 出版社:みすず書房
  • 発行日:2013
  • 価格:4200円

社員をサーフィンに行かせよう : パタゴニア経営のすべて

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おすすめコメント:いい波が来たら、勤務中であるとサーフィンにいける。なぜなら、サーファーは予定を立てて波に乗るものではなく、波がきた瞬間にサーフィンをしたいから。そんな組織と個人の信頼関係に基づく経営のあり方。

  • 著者:Chouinard, Yvon, 1938-
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発行日:2017
  • 価格:2000円

ライフ・オブ・ラインズ : 線の生態人類学

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おすすめコメント:ライン「線」とはリニアに反発するものではなく、くねくねと渦を巻き、生成的に濃く絡み合っているもの。われわれは、ラインによって、自分をいつも創造し続けている。

  • 著者:Ingold, Tim, 1948-
  • 出版社:フィルムアート社
  • 発行日:2018
  • 価格:2800円

プレイフル・ラーニング : ワークショップの源流と学びの未来

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おすすめコメント:学びとは堅苦しく行うものではない。プレイフルに楽しく学ぶことこそ本質である。ワークショップの達人である著者が、堅苦しい学びという固定観念を変える。

  • 著者:上田, 信行
  • 出版社:三省堂
  • 発行日:2013
  • 価格:2500円

モバイルメディア時代の働き方 : 拡散するオフィス、集うノマドワーカー

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おすすめコメント:モバイルメディア時代には、堅苦しかった働き方の概念が変わり、自由に働きたいように働けるようになる。仕事と余暇の境界線も変わり、日常的非日常と非日常的日常がふつうのことになる。

  • 著者:松下, 慶太
  • 出版社:勁草書房
  • 発行日:2019
  • 価格:2700円

開かれた対話と未来 : 今この瞬間に他者を思いやる

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おすすめコメント:北欧から世界に広まったオープン・ダイアログ。多様な他者との対話で未来を語ることで、私たちは固定観念に縛られた現実から解き放たれ自由になることができる

  • 著者:Seikkula, Jaakko
  • 出版社:医学書院
  • 発行日:2019
  • 価格:2700円

まんがやってみたくなるオープンダイアローグ

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おすすめコメント:本書では精神療法という観点で対話が取り上げられていますが、それにとどまらない対話の本質を理解することができます。他者の他者性を尊重し、主観と主観を交換すること。我々はこれでゆるく多様な人と交流できます。第9章のタマキ先生の自己開示は感動します。

  • 著者:水谷, 緑, 1983-
  • 出版社:医学書院
  • 発行日:2021
  • 価格:1800円

プラグマティズムの帰結

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おすすめコメント:哲学とは真理に到達しなければならないものだと堅苦しく考える必要はない。もっと肩の力を抜き、リラックスして考えてみればいい。ローティは不真面目さ、ゆるさを勧めてくれる。

  • 著者:Rorty, Richard, 1931-2007
  • 出版社:筑摩書房
  • 発行日:2014
  • 価格:1700円

私とは何か : 「個人」から「分人」へ

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おすすめコメント:本当の自分というものが存在しなければならない、と堅苦しく考えて生きる必要はない。私たちは分人の集合体で、それぞれの分人が自分でもある。自分という概念をもっとゆるく考えることを推奨してくれる書。

  • 出版社:講談社
  • 発行日:2013-09-06
  • 価格:740円
  • 判型:18cm

拡張による学習 : 発達研究への活動理論からのアプローチ

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おすすめコメント:学習とは単に個人が知識を自分の中に蓄えていくものではない。『ハックルベリー・フィンの冒けん』を紐解きながら、旅の中の水平的な学びという形を示す。創造的な活動としての学びを示す書。

  • 著者:Engeström, Yrjö, 1948-
  • 出版社:新曜社
  • 発行日:2020
  • 価格:4800円

暇と退屈の倫理学

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おすすめコメント:流行や消費に追われることなく、人生を深く享受することとは?
そのためには「練習」が必要なことや、その先にある意味にまで気づかされた一冊です

  • 著者:國分, 功一郎, 1974-
  • 出版社:新潮社
  • 発行日:2022
  • 価格:800円

緩やかさ

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おすすめコメント:速さという価値にとり憑かれた20世紀末の話と、
快楽に溺れる18世紀の貴族への回想が交錯しながら進む、とても皮肉のきいた小説です

  • 著者:Kundera, Milan, 1929-2023
  • 出版社:集英社
  • 発行日:2024
  • 価格:850円

私は私のままで生きることにした

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おすすめコメント:自分らしく、のびのびと生きるには、こんなにも努力が必要なのかと気づかされる1冊
ゆるく見える人ほど、ストイックなのかもしれない

  • 著者:キム, スヒョン, イラストレーター
  • 出版社:ワニブックス
  • 発行日:2019
  • 価格:1300円

雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々

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おすすめコメント:クローバーは、踏まれて傷つかないと四つ葉にならない…らしい
何者かに踏まれた時には、その勢いのまま寝転がってしまったっていいのかも

  • 著者:稲垣, 栄洋, 1968-
  • 出版社:小学館
  • 発行日:2023
  • 価格:1400円

南の島フィジーの脱力幸福論 : Little Island,Big Happiness

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おすすめコメント:日本から約7000km、ゆるすぎる国代表フィジーの人々の物語
ゆるさを感じるたびにキュン…となる著者。ゆるさとは、ときめきなのかも…

  • 著者:永崎, 裕麻
  • 出版社:いろは出版
  • 発行日:2021
  • 価格:1500円

工務店の日報

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おすすめコメント:工務店(建設現場)を舞台にした職人たちの日常。
日々のちょっとした発見、真理、後悔、悲運…「でもまあいっか~」と彼らの日々は過ぎていく

  • 著者:福田, 雄一
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発行日:2023
  • 価格:1250円

映像研には手を出すな!

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おすすめコメント:アニメをつくることを夢とする3人の女子高生が、自分たちの力だけで映像研(映像研究同好会)を立ち上げ、自分のやりたいことを楽しく追求するストーリー。
ギミックにこだわる独特な世界観と、映像研の3人のメンバーが、それぞれの異なる個性、やりたいこと、強味をいかし、それがかみ合って作品を創り出していくことが魅力です。

  • 著者:大童, 澄瞳, 1993-
  • 出版社:小学館
  • 発行日:2017
  • 価格:552円

ゆるキャン△

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おすすめコメント:ゆるい場の特徴が端的にあらわれるストーリー。女子高生5人が自分たちとお互いの個性を尊重しながら、ひたすらキャンプを楽しむ物語です。
何気ない日常と、何気ない5人のやりとりに、なぜかひきこまれていき、どんどん続きを見たくなってきます。また登場する場の描写に
リアリティがあり、聖地巡礼したくなることも魅力です。

  • 著者:あfろ
  • 出版社:芳文社
  • 発行日:2015
  • 価格:590円