WORKSIGHT [ワークサイト] Studio O+A号
内容紹介
イノベーションの陰の立役者
シリコンバレーからサンフランシスコに至るアメリカ西海岸ベイエリアが、世界のカルチャー、そしてビジネスを牽引するイノベーションの震源地となって久しい。旺盛なアントレブレナーシップによって時代時代で覇者が生まれ消えていく移り変わりの激しいエリアの中で、イノベーションを生み出す彼らのワークプレイスを20年以上もの間、陰で支えてきた設計事務所こそが今回特集するStudio O+Aだ。たった40人ほどの所帯ながら、ベイエリアのテックカンパニーの覇権が広く行き渡るにつれ、彼らの作り出すワークプレイスのイメージも伝播し、作り手と使い手双方に絶大な影響を与えてきた。巨大ベンチャーに向けた仕事だけではない。近年はデジタルトランスフォーメーションへの対応に迫られる旧来の大企業からのワークスタイル変革、リブランディングの依頼が絶えない。時代が彼らを求めているのだ。優れたアウトプットの裏側では、カルチャーの深層を探る文化人類学的なアプローチ、イメージの魅力を引き出すグラフィックデザインや専属ライターによるテキストの魅力、旧来の設計事務所とは異なるジャンルをクロスオーバーした所員たちが活躍する。なぜ、彼らが生み出すワークプレイスがあまたの起業家、経営者、ワーカーたちに評価されてきたのか、見えてくるあるべきこれからのワークプレイスとは何か、その核心に迫ってみよう。
体 裁 A4変・120頁・定価 本体1800円+税
ISBN 978-4-7615-0917-0
発行日 2019/07/25
Case1
McDonald’s[マクドナルド]/ブランドを未来に導く「ネクスト・イグジット」
Case2
Slack[スラック]/美しい自然への愛を表現した「パシフィック・クレスト・トレイル」
Case3
Blend[ブレンド]/洗練されたビジネス・テイストに家のような温もりを
Case4
Cambridge Associates[ケンブリッジ・アソシエイツ]/オープンなオフィスでこそチームワークは加速する
Case5
Microsoft[マイクロソフト]/トレンドの変化を見極めクリエイティブに対応する場
Case6
Abaca[アバカ]/若き技術者のライフスタイルを熟知したコリビング
Case7
Giant Pixel[ジャイアント・ピクセル]/「未来」を生み出し続けるスタートアップ・スタジオ
Case8
Alibaba Group[アリババ・グループ]/100年前の社交場がグローバル投資の拠点に
Case9
Food for Thought Truck[フード・フォー・ソート・トラック]/縦横無尽に駆け回るトラックはO+Aの「思考の糧」
FEATURE
Studio O+A San Francisco Headquarters[Studio O+A サンフランシスコ本社]
Wrap-up
山下正太郎/Studio O+Aは世界のワークプレイスをどう変えたのか?