加藤優一×松田東子×饗庭伸「都市のリノベ――空間のとりもどし方を読む」|『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』レクチャーシリーズ Vol.6
出演
イベント内容
都市について学ぶなら押さえたい話題について、気鋭の実務者・研究者が24のテーマ・約230のキーワードでまとめたハンドブック『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』。
このレクチャーシリーズでは、本書の編著者・執筆者をゲストに迎え、テーマについて参加者とともにディスカッションするトークライブを開催します。
第6回目のテーマは、「都市のリノベーション」です。
20世紀の私たちは、空間を新築することによって都市の課題を解決してきましたが、21世紀に入り、都市にすでにある空間を壊さず再活用することで都市の課題を解決する「リノベーション」が大きな選択肢となってきました。
すでにある空間を一つ一つ読み取り、必要な空間へと生まれ変わらせていくリノベーションは、高度化してしまった都市空間の開発を私たちの手に取り戻す方法でもあります。
この分野について、どういったキーワードや事例を押さえ、また何を手引きに学びを深めていけばよいのか、ゲストとともに考えます。
出演
加藤優一(かとう ゆういち)
東北芸術工科大学専任講師、(株)銭湯ぐらし代表取締役、(一社)最上のくらし舎共同代表理事。1987年生まれ。東北大学大学院博士課程満期退学。デザインとマネジメントの両立をテーマに、建築の企画・設計・運営・研究に携わる。近作に「小杉湯となり」「銭湯つきアパート」「佐賀城内エリアリノベーション」「旧富士小学校の再生」など。近著(単著)に『銭湯から広げるまちづくり』(学芸出版社)、共著に『CREATIVE LOCAL』『公共R不動産のプロジェクトスタディ』『テンポラリーアーキテクチャー』(学芸出版社)、『多拠点で働く』(ユウブックス)など。
松田東子(まつだ はるこ)
公共R不動産/株式会社スピーク。1986 年生まれ。一橋大学社会学部卒業。University College London MSc Urban Studies 修了。株式会社大成建設を経て2013年から(株)スピークにて空き家活用による移住促進を目指したトライアルステイ、2015年から公共R不動産立ち上げにかかわる。共著に『公共R不動産のプロジェクトスタディ』(学芸出版社)。
饗庭 伸(あいば しん)
東京都立大学都市環境学部教授。1971 年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院工学系研究科建設工学専攻博士課程退学。博士(工学)。東京都立大学助手、准教授を経て、2017年より現職。主な単著に『都市をたたむ』『平成都市計画史』(花伝社)、『都市の問診』(鹿島出版会)、共編著に『まちづくりの仕事ガイドブック』(学芸出版社)、『津波のあいだ、生きられた村』(鹿島出版会)、『シティ・カスタマイズ』(晶文社)など。
プログラム
- [話題提供]「都市のリノベーション」について学ぶための事例とキーワード
/加藤優一・松田東子- 書籍で紹介しているキーワードについてのアウトラインや参照したい事例について解説します。
- [クロストーク&ブックレビュー]都市のリノベ――空間のとりもどし方を読む
/加藤優一×松田東子×饗庭伸- 話題提供を入口にクロストークを行います。また、都市のリノベーションをテーマにした都市系の書籍をピックアップしながらご紹介します。
- [質疑応答]
/加藤優一×松田東子×饗庭伸×参加者の皆さま- 学習・研究・実務にかかわる方々からの質問にお答えしながらディスカッションします。