日本の名作住宅 エレメント&ディテール

日本の名作住宅 エレメント&ディテール 
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内容紹介

80のディテールから読む、巨匠8人の設計術

藤井厚二、アントニン・レーモンド、吉田五十八、坂倉準三、前川國男、吉村順三、西澤文隆、清家清らが追求した住宅のディテールを集めた作品集。外構/玄関・廊下/内部空間/庭/窓・建具/暖炉/家具・照明等のエレメントを切り口に、300点以上の写真・図面で紹介。巨匠のデザイン手法に住宅設計の手がかりを探る。


小泉 隆・松野尾 仁美・福山 秀親・信濃 康博・吉村 祐樹・近藤 岳志 著
著者紹介

体裁
A5判・224頁(カラー192頁)
定価
本体3200円+税
発行日
2024-02-10
装丁
凌俊太郎
ISBN
9784761532987
GCODE
2345
目次著者紹介レクチャー動画関連イベント関連ニュース

はじめに
イントロダクション 日本の名作住宅から見えてくるもの

登場する建築家と住宅作品

藤井厚二:聴竹居
アントニン・レーモンド:井上邸、足立別邸
吉田五十八:四君子苑、猪股邸
坂倉準三:飯箸邸
前川國男:前川國男自邸
吉村順三:園田邸、脇田邸
西澤文隆:平野邸
清家清:私の家、保土ヶ谷の家
年表

外構

期待感を高めるアプローチ│前川國男自邸
トンネルのようなアプローチ│飯箸邸
分岐するアプローチ│猪股邸
高台へのアプローチ│聴竹居
斜めからのアプローチと居間の張り出し│保土ヶ谷の家
ピロティを介したアプローチ│脇田邸
植栽により演出された外部空間│園田邸
1枚の壁で構成された渡り廊下│四君子苑
カーブする縁側│足立別邸
パティオとガラス屋根│井上邸
緑青の水切りによるアクセント│前川國男自邸
伝統・文化を感じさせる庇と張り出し│飯箸邸
外壁コーナー部の納まり│聴竹居、井上邸

玄関・廊下

石敷の寄付土間│四君子苑
水路上の内玄関│四君子苑
小さな前庭と玄関│平野邸
板敷の玄関ホール│猪股邸
茶室への渡り廊下│猪股邸
廊下の煉瓦壁│平野邸

内部空間

丸太の架構と開口部│井上邸
居間の架構と建具│平野邸
多様な活動を受け入れる吹抜けの居間│前川國男自邸
居間北側のダイニングスペース│前川國男自邸
客間のコーナースペース│飯箸邸
多彩な仕掛けが施された音楽室│園田邸
窓辺のソファコーナー│園田邸
庭と居間を一体化させる試み│私の家
つながりながら区切られた居間と食堂│保土ヶ谷の家
樹木に包まれた居間│保土ヶ谷の家

中庭・坪庭

庭と諸室の有機的な構成│平野邸
坪庭と開口部│猪股邸、四君子苑
池上の広縁│四君子苑

窓・建具

内外のつながり方を調整できる4枚の大扉│飯箸邸
視線を庭へと誘導する開口部│猪股邸
柱が除かれた居間コーナー部の大開口│四君子苑
新旧が融合する下の間・上の間│四君子苑
コーナー部が開放された縁側│聴竹居
柱心からずらされた建具│足立別邸
庭へと開放された書斎コーナー部の開口│猪股邸増築部
居間を見下ろす開口│飯箸邸
空間に浮遊感をもたらす居間の開口部│園田邸
居心地の良さがデザインされた窓辺│脇田邸
縁側の水平連続窓と換気用小窓│聴竹居
障子が取り付けられた居間の高窓│井上邸
風と緑を取り込む居間の換気窓│保土ヶ谷の家
光のグラデーションを生み出す雪見障子と欄間│四君子苑
質の異なる光を取り入れる和室の窓│猪股邸
暗がりに浮かぶ閑室の地窓│聴竹居
多彩なスリット窓│平野邸
屋根に突き出た四つの天窓│平野邸
期待感と空間の印象を高める回転扉│前川國男自邸
四分の一円の開口を持つ食事室の間仕切り│聴竹居
壁の中に収納できる襖│四君子苑
隠すための建具│聴竹居、前川國男自邸、四君子苑
和紙が重ね貼りされた引き手│足立別邸

暖炉

居間の中核をなす黒の暖炉壁│飯箸邸
空間を統べる暖炉│脇田邸
表情が異なる二つの暖炉│井上邸、足立別邸
ソファコーナーの小さな暖炉│園田邸

造作家具

平面形に合わせてデザインされた家具│脇田邸
台所の独立性を示す家具│脇田邸
食事を彩る小さな配膳口│前川國男自邸
機能性に優れた配膳カウンター│足立別邸
浮遊する棚│私の家
居間と廊下を緩やかに区切る収納棚│井上邸
寝室のボックス棚│足立別邸
パティオのボックス棚│井上邸
開口部が設置された読書机│聴竹居

置き家具・照明

移動可能な畳│私の家
状況に合わせてデザインされた肘掛け椅子│聴竹居
方位と格子パターンが一致する照明│聴竹居
効率よく光を送る照明│聴竹居
大きさが異なる三つの円形照明│聴竹居
聴竹居の家具と照明│聴竹居
天井に組み込まれた照明│四君子苑、猪股邸
操作性の高いベッドカウチ│井上邸

参考文献
おわりに

小泉 隆

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科教授。1964年生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業、同大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。2006年度ヘルシンキ工科大学(現・アアルト大学)建築学科訪問研究員。2017年より現職。日本フィンランドデザイン協会理事。著書に『北欧のパブリックスペース』『北欧建築ガイド』『北欧の建築』『アルヴァ・アールトの建築』『アルヴァ・アアルトのインテリア』『北欧の照明』など多数。

松野尾 仁美

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科准教授。1968年生まれ。熊本大学工学部環境建設工学科建築コース卒業、同大学院工学研究科環境建設工学専攻修了。1993~98年積水化学工業株式会社住宅綜合研究所勤務。よしみ建築設計主宰、有限会社CAMELC一級建築士事務所代表取締役を経て、2014年佐賀大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)。2017年より現職。

福山 秀親

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科教授。1963年生まれ。九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業。1986~95年株式会社乃村工藝社勤務。1995~2015年有限会社福山秀親計画機構代表取締役。2017年より現職。

信濃 康博

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科准教授。1965年生まれ。宇都宮大学建築工学科卒業、同大学院修士課程修了。1990~94年株式会社葉デザイン事務所勤務。1994年信濃設計研究所設立。2017年より現職。

吉村 祐樹

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科講師。1984年生まれ。九州産業大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。修士(工学)。2014年吉村Design&Crafts設立。2021年より現職。

近藤 岳志

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科非常勤講師。1979年生まれ。九州産業大学工学部建築学科卒業、同大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。修士(工学)。2004~08年株式会社環・設計工房勤務。2008年ATKdesign設立。2013年株式会社ATKdesign代表取締役就任。2011年より現職。

開催が決まり次第、お知らせします。