泉山塁威×宋俊煥×大藪善久×矢野拓洋×林匡宏×村上早紀子「パブリックスペース活用のWILL-CAN-MUST」

パブリックスペースを、なぜ活用するのか。このたび私たちが上梓した『パブリックスペース活用事典』は、パブリックスペース活用にまつわる歴史や制度の体系化に挑んだ初めての本です。国内制度とアクティビティの歴史的変遷を見やすい年表形式で辿るとともに、おさえておきたい政策や法令、条例等、都市に賑わいや居心地を創出するテクニカルなアプローチを国内・海外の60の制度・プログラムで網羅しました。自治体・コンサル・企業・市民・研究者・学生、あらゆる立場で、パブリックスペース活用の実践に使ってもらえる待望の教科書が出来ました。今回は、本書の編著者全員にご登壇いただける貴重な機会です。泉山塁威さんをはじめ宋 俊煥さん、大藪善久さん、矢野拓洋さん、林 匡宏さん、村上早紀子さんに、本書を発行された意図、本書のめざすことなどを、ご自身が取組んでおられるプロジェクトの紹介を交えてお話しいただきます。その後、みなさんで本書編集・執筆を通して得られたパブリックスペース活用を俯瞰した視点での各人の気づきを共有いただきながら、パブリックスペース活用におけるWILL(やりたいこと)─CAN(できること)─MUST(求められること)を展望していただきます。

中島直人×重松健×泉英明×島田智里×関谷進吾「公共空間から都市は変えられるか? ~ニューヨークと日本の実践から」

資本主義、民主主義の希望や危機が都市のあり方を問うています。その最前線であるニューヨークは、公共空間に大変なエネルギーを注いで、都市改革を進めてきました。12月発売になる本書では、公園・水辺・ストリート・公開空地の再編から、多様なプレイヤーが共創する制度・組織の設計まで、公共空間から人と都市の関係を再構築する、エキサイティングな都市改革を紹介しています。

イベントの前半では、まず世界を先導してきたニューヨークの公共空間の取り組みの全貌について(中島さん)、さらに現地で日々体感されている公共空間の変化や日本との違いについて(重松さん)、そして日本での数々の公民連携事業の実践から公共空間を育てる視点や方法について(泉さん)、お話しいただきます。

後半のディスカッションでは、ニューヨーク市の島田さん、著者の関谷さんにもご参加いただき、日本のパブリックスペース・ムーブメントの展望と課題について議論いただきます。公共空間から都市は変えられるのか、その問いにニューヨークと日本の実践から迫ります。