葛西リサ×白波瀬達也×饗庭伸「社会的包摂――都市の包容力を読む」|『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』レクチャーシリーズ Vol.8
出演
イベント内容
都市について学ぶなら押さえたい話題について、気鋭の実務者・研究者が24のテーマ・約230のキーワードでまとめたハンドブック『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』。
このレクチャーシリーズでは、本書の編著者・執筆者をゲストに迎え、テーマについて参加者とともにディスカッションするトークライブを開催します。
第8回目のテーマは、「社会的包摂」です。
かつて農村で暮らせなくなった人々が集まってつくったのが都市であり、都市の本質はあらゆる人を受け入れるところにあります。それぞれの人たちの場所の集合が都市であり、それぞれの場所の成長こそが、都市の成長です。
この本質に則って、それぞれの人たちが自分の場所を見つけたり、使ったり、作ったりできるようにすること、それが社会的包摂です。
この分野について、どういったキーワードや事例を押さえ、また何を手引きに学びを深めていけばよいのか、ゲストとともに考えます。
出演
葛西リサ(くずにし りさ)
追手門学院大学地域創造学部准教授。学術博士。神戸大学大学院自然科学研究科修了。ひとり親世帯、DV被害者、セクシュアルマイノリティの住生活問題を専門とする。主な著書に、『母子世帯の居住貧困』(日本経済評論社)、『13歳から考える住まいの権利』(かもがわ出版)ほか。2009年、都市住宅学会研究奨励賞、2016年住総研研究選奨、2019 年都市住宅学会研究論文賞を受賞。2021年より、国土交通省、人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業評価委員会、委員。
白波瀬達也(しらはせ たつや)
関西学院大学人間福祉学部教授。1979 年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。同大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士(社会学)。大阪市立大学都市研究プラザGCOE研究員、関西学院大学社会学部任期制教員、桃山学院大学社会学部准教授を経て現職。主な著書(単著)に『貧困と地域 あいりん地区から見る高齢化と孤立死』(中公新書)、『宗教の社会貢献を問い直す ホームレス支援の現場から』(ナカニシヤ出版)など。共著に『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』(学芸出版社)。
饗庭 伸(あいば しん)
東京都立大学都市環境学部教授。1971 年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院工学系研究科建設工学専攻博士課程退学。博士(工学)。東京都立大学助手、准教授を経て、2017年より現職。主な単著に『都市をたたむ』『平成都市計画史』(花伝社)、『都市の問診』(鹿島出版会)、共編著に『まちづくりの仕事ガイドブック』(学芸出版社)、『津波のあいだ、生きられた村』(鹿島出版会)、『シティ・カスタマイズ』(晶文社)など。
プログラム
- [話題提供]「社会的包摂」について学ぶための事例とキーワード
/葛西リサ・白波瀬達也- 書籍で紹介しているキーワードについてのアウトラインや参照したい事例について解説します。
- [クロストーク&ブックレビュー]社会的包摂――都市の包容力を読む
/葛西リサ×白波瀬達也×饗庭伸- 話題提供を入口にクロストークを行います。また、社会的包摂をテーマにした都市系の書籍をピックアップしながらご紹介します。
- [質疑応答]
/葛西リサ×白波瀬達也×饗庭伸×参加者の皆さま- 学習・研究・実務にかかわる方々からの質問にお答えしながらディスカッションします。