忽那裕樹×平賀達也×熊谷玄×長濱伸貴×篠沢健太 「デザイナーたちと考える、より良い屋外パブリックスペースづくりのヒント」
デザイナーたちと考える、より良い屋外パブリックスペースづくりのヒント|
2021年2月に刊行された『図解 パブリックスペースのつくり方』。
同書は、公園、水辺、駅前広場などのパブリックスペースについて、場づくりの仕組みParkPFIなどを活かしつつ、施主や関係者の理想を丁寧に形にしている先行事例をもとに、設計プロセス、ディテール、さらに竣工後の関わり方まで解説した、一冊です。
- 設計者・発注者・施工者・利用者など多様なステークホルダーとの共創関係の育み方
- 設計ディテールがその場で果たす役割
- 竣工後の関わり方
など、より良いパブリックスペースをつくるためのヒントを一緒に考える刊行記念トークイベントを開催いたしました。ぜひご視聴ください。
主な話題
・パブリックスペースは伝統的に日本にはなかった?または場が持つ力がライフスタイルを変えつつある?未来に向けてはどう発展していく?
・この本には人体に係わる寸法が多いが、ほかに表現したい寸法は?たとえば視対象への距離、道幅、仰角、勾配など?
・日本での理想的なパブリックスペースとは?また、参考になる海外事例はある?
・書籍のタイトルに「ランドスケープ」ではなく「パブリックスペース」を選んだ理由は?
・掲載事例へのコメント紹介
・総括─本書の制作を通して
出演
忽那裕樹(くつな・ひろき)
1966年大阪府生まれ。ランドスケープデザイナー、まちづくりプロデューサー。株式会社E-DESIGN代表取締役、国土交通省ミズベリング・プロジェクト諮問委員、大阪府立大学客員教授、大阪府立江之子島文化芸術創造センタープロデューサー、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟副会長。公園、広場、道路、河川の景観・環境デザイン、およびその空間の使いこなし、さらには、その持続的マネジメント・しくみづくりを同時に企画・実施することで、新しい公共を実現し、魅力的なパブリックスペースを創出している。
平賀達也(ひらが・たつや)
1969年徳島県生まれ。株式会社ランドスケープ・プラス代表取締役、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟副会長、2025大阪・関西万博日本館コンセプト策定委員。1993年米国ウェストヴァージニア大学ランドスケープアーキテクチャー学科卒業後、日建設計ランドスケープ設計室の勤務を経て、2008年ランドスケープ・プラス設立。南池袋公園で日本造園学会賞、としまエコミューゼタウンで日本都市計画学会賞を受賞。東京を拠点に、都市の中で自然とのつながりを感じられる空間づくりや仕組みづくりを実践している。
熊谷玄(くまがい・げん)
1973年横浜市生まれ。STGK Inc.代表。ランドスケープデザイナー。現代美術作家 崔在銀のアシスタント、earthscapeを経て2009年より現職。都市の大規模再開発から地方や郊外の再生計画まで人の暮らす風景をデザインしている。千葉大学、愛知県立芸術大学、東京電機大学非常勤講師。現在、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟理事/同事業セミナー委員。
長濱伸貴(ながはま・のぶたか)
1967年大阪府生まれ。ランドスケープアーキテクト。株式会社E-DESIGN代表取締役、神戸芸術工科大学環境デザイン学科教授。都市や地方などの外部空間を対象としたプランニング・デザイン活動や大学での実践的リサーチ研究・教育など幅広い活動を展開している。代表的なランドスケープ作品は「なんばパークス2期」「難波再開発C街区」「釜石祈りのパーク」「瑞華院納骨堂・了聞」など。
篠沢健太(しのざわ・けんた)
1967年横浜市生まれ。工学院大学建築学部まちづくり学科教授、博士(農学)、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟副会長。東京大学農学部緑地学研究室卒。専門は「団地」の開発計画、河川堤外地のランドスケープ計画、生態学の知見を応用したランドスケーププランニング、デザイン等。著書は『復興の風景像』(マルモ出版、2012、共著)、『団地図解』(学芸出版社、2017、吉永健一と共著/2018年造園学会賞受賞)。「福島アトラス01~03」(共同制作)で2018年グッドデザイン賞100受賞。