親子カフェのつくりかた
内容紹介
子育てのためのワンストップサービスを提供し、ママと赤ちゃんのサードプレイスとして増え続ける親子カフェ。普通のカフェとは違い地域の子育て拠点としてのノウハウも必要なため、運営に苦労する人は多い。親子カフェを経営的にも成功させている著者が、地域に支持される親子カフェのつくりかたと運営方法をやさしく解説。
体 裁 四六・188頁・定価 本体2000円+税
ISBN 978-4-7615-2669-6
発行日 2018/02/05
装 丁 森口 耕次
はじめに
1 親子カフェは「カフェ」じゃない!
親子カフェの非常識!?
メニューにないことが本当の価値
2 サードプレイスをつくるということ
「おやこカフェほっくる」のデータ公開
ワンストップ、サードプレイス
居場所づくりがゴールではない
3 売っているのは、ランチではなく「体験」
「体験」が生まれるランチと講座
雰囲気づくりはブランドづくり
4 ママは写真で判断する
思いを伝える三つの方法
集客ってどうするの
5 ママも子どもも夢中にさせるポイント
タイクツさせない演出
つくりたい場所をイメージする
6 物件探しは三角形
立地はブランド、売上、集客のカギ
立ち上げまでのスケジュール
7 気になるお金のこと
失敗しない運営の工夫
企業と仲良くできる方法
大事なのは売上ではなく利益
8 カフェ開業に必要なペーパーワーク
カフェ開業に必要なのはコレだけ!
マニュアルには余白を
おわりに
子育てをしていると、本当にいろんなことがありますよね。「おっぱいがでない」「赤ちゃんが寝ない」「体力が持たない」「お金がかかる」「心が疲れている」「赤ちゃんの成長が気になる」などなど。そんな悩みを話せて、しかもご飯を食べられる場所があれば素敵ですよね。
でも、現実には、そんな場所は少ないです。
行政側も、育児施設や支援センター、児童館を用意していますが、あまり人気ではありません。「親子カフェ」自体は、都内にもだいぶ増えてきていますが、3年以上継続しているところは数えるほど。「親子の広場」という形で地域の方が運営している施設は、常連さんばかりで初めての方は入りにくい雰囲気。そもそも、親子の居場所は難しいので、経営にも困っているそうです。
「おやこカフェほっくる」は、今年で4年になります。
1日のお客様の平均は20家族。
月の平均来客数は400家族。
FACEBOOKの「いいね!」2000以上。
「家族」と書いたのは、ママは必ずお子さんと一緒に来るからです。お子さんも1人として計算すれば、月に800人のお客様が来ていることになります。ものすごい数ですよね。1日平均20家族がランチを食べに来たり、講座を楽しんでいらっしゃいます。「波」がありますが(ママ向けのビジネスには必ず「波」があります!あとで説明しますね)、1年間で6000家族ほど集まっています。
「おやこカフェほっくる」が、こんなに人気なのは、ちょっとだけヒミツがあります。今回は、そのヒミツの一部と、親子カフェをこれからつくりたい人のためにコツをお伝えしようと思います。この本が向いている方は、
- これから親子カフェをつくりたいと思っている一般の方
- 親子カフェのような場所をつくりたいと考える行政の方
- もっと親子に受け入れられる親子カフェづくりを目指す企業の方
シンプルに言うと、ママと子どもが、すっごく楽しめる場所をつくりたい!とココロの底からアツく思っている方なら、きっとこの本は役に立つと思います。親子カフェをもっと効率よく、もっとステキに出来るはずです。
でも、
- 最近、儲からないから、子どもエリアをつくろうと考えているカフェオーナー
- 売れそうなモデルだから、親子カフェをつくろうと期待する企業の方
- 子育てしているから、自分も親子カフェが出来るはずと自信満々の方
こんな方には、この本は向いていません。ゴメンナサイ。親子カフェは、ちょっと普通のカフェと違います。カフェ経営に優れていても、親子カフェはきっと出来ないでしょう。たぶん資金繰りや内装はステキでしょうが、継続はできないと思います。
そして、「おやこカフェほっくる」がつくっている親子カフェは、今までの親子カフェとは違います。今までの親子カフェって、カフェに子どもエリアがついているだけだったり、常連さんだけが集まる拠点だったりと、どんなママでも気軽に楽しめる場所ではなかったですよね。今までの親子カフェが気付かなかったことを、ぜひ皆さんにお伝えしたいと思っています。
あなたなら、どんな親子カフェをつくりますか?
ずっと温めていた企画もあるでしょう。今から、ワクワクしちゃいますよね。
この本は、そんなあなたのために書かれています。
そして、読んでいくうちに、「本当の親子カフェって、こうなんだ」と気付くはずです。
では、次の章から一緒に親子カフェをつくっていきましょう。