WORKSIGHT [ワークサイト] 10号
内容紹介
“行う”場から、“何かが起こる”場へ
つまらない会議の途中で休日の予定に思いを馳せ、帰宅後にバスタブにつかり企画書を考える。どちらが仕事か? 仕事かどうかの境界は場(空間+ツール)の選択にはなく、ワーカーの意識が決める時代だ。テクノロジーの発展も加担し、仕事と場の乖離を一層深めていくことだろう。しかしいまだに不思議なのは「ワークスタイル」という概念だ。最適な行動を特定し、それに見合った場を計画するということが続けられている。仕事と場の結びつきがうすれ、かつ目指す成果を予め計画されたものではなく、その場を基点とした何かが起こり、当人たちも予期せぬ方向に連鎖する偶発性に満ちたものになるのではないか。ワーカーに何かを感じさせ、新しい行動や意識を生み出す機会を提供する取材事例を肌で感じ、我々はもうワークスタイルよりも高次な知の交流ともいえる「エコシステム」を考えるフェーズにあると実感している。
体 裁 A4変・88頁・定価 本体800円+税
ISBN 978-4-7615-0912-5
発行日 2016/10/31
Case1
Zappos .com/ラスベガスの旧市街とともにコアバリューの実現を目指す
Column
Downtown Project/3つのCの実現を目指すダウンタウン再生プロジェクト
Case2
SAP/デザインシンキングで刷新された顧客と共創する企業体質
Column
HanaHaus/スタートアップコミュニティとの新たなタッチポイント
Case3
Square/街に見立てたオフィスから新しいプロダクトが生まれる
Case4
Dolby Laboratories/ドルビーの新たなチャレンジが始まる
Case5
Cisco/スタートアップカルチャーを取り入れるIT業界の巨人
Interview
デイブ・ブレイクリー/変遷するシリコンバレー 既存産業をディスラプトする場へ
Wrap-up
山下正太郎/ワークスタイルからエコシステムへ