後藤純×西智弘「社会的処方からみてまちに何が必要か」

配信開始日:2023年5月27日| 再生回数:1141 | ご意見・ご感想はこちら

出演

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概要

イベント内容

高齢の方の多くは、そこそこ元気か、簡単な支援で自律でき、これからの人生を楽しめる人たちです。なのに、モヤモヤした不安から、引きこもってしまって、孤立し、弱ってしまう人も少なくありません。孤独は万病の元なのです。

だから「薬で人を健康にするのではなく、地域とのつながりを利用して人を元気にする」という社会的処方の考え方が注目を浴びています。そうした地域とのつながり、参加できる居場所づくりもこれからの福祉やまちづくりの大きな課題ではないでしょうか。

今回は『超高齢社会のまちづくり』の著者・後藤純さんに、高齢者の実像、地域包括ケアや居場所づくり支援の現状と課題を概説いただき、西智弘さんに社会的処方を紹介いただきます。そのうえでお二人にこれからのまちに何が必要か、まちづくりはどう応えていくべきかを議論いただきました。

出演者プロフィール

後藤 純(ごとう じゅん)
東海大学建築都市学部建築学科特任准教授。博士(工学)
1979年群馬県生まれ。東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程単位取得満期退学。2010年より東京大学高齢社会総研究機構特任研究員、特任助教、特任講師を経て、2020年より現職
専門は、都市計画、まちづくり、ジェロントロジー(高齢社会総合研究学)。
在宅医療を含む地域包括ケアシステムの構築、超高齢社会に対応した復興まちづくりや郊外住宅地の再生など、分野横断型共同研究に取り組む。
著書に「コミュニティデザイン学」「地域包括ケアのすすめ」「高齢社会の教科書」(いずれも共著・東大出版会)など。

西 智弘(にし ともひろ)
川崎市立井田病院 腫瘍内科 部長/一般社団法人プラスケア代表理事
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地域での活動に取り組む。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『社会的処方(学芸出版社)』『だから、もう眠らせてほしい(晶文社)』など。