ウォーカブルシティ入門


ジェフ・スペック 著 松浦健治郎 監訳 石村壽浩、内田晃、内田奈芳美、長聡子、益子智之 訳

内容紹介

第一人者が基本的な考え方を整理した必読書

ウォーカビリティ(歩行可能性)こそ、現代都市における経済・健康・環境問題を解決するための重要な要素だ。日本でも注目される「ウォーカブルシティ」提唱の第一人者であるジェフ・スペックが、その基本的な考え方を多様な事例とユーモアを交えて分かりやすく整理した、歩きたくなるまちなかを実現するための必読書。

体 裁 四六・320頁・定価 本体2500円+税
ISBN 978-4-7615-2824-9
発行日 2022-09-10
装 丁 見増勇介、関屋晶子(ym design)


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目次

プロローグ
ウォーカビリティの一般理論

PART I ウォーカビリティがなぜ重要か

歩けること、それは都市部のアドバンテージ
どうしてアメリカ人は歩けないのか
間違った色の炭素マップ

PART II ウォーカビリティの10 のステップ

利便性の高い歩行

STEP1 車を適切に迎え入れよう
STEP2 用途を混在させよう
STEP3 駐車場を正しく確保しよう
STEP4 公共交通を機能させよう

安全な歩行

STEP5 歩行者を守ろう
STEP6 自転車を歓迎しよう

快適な歩行

STEP7 空間を形作ろう
STEP8 樹木を植えよう

楽しい歩行

STEP9 親しみやすくユニークな表情を作ろう
STEP10 優先順位をつけよう

謝辞

訳者解題

ウォーカビリティの10のステップ(1~6)

ウォーカビリティの10のステップ(7~10)

プロローグ①

プロローグ②

訳者解題(冒頭)

【著者】

ジェフ・スペック(Jeff Speck)

1963年生まれ。国際的にウォーカブルシティを提唱する都市プランナー。
デュアニー・プラター=ザイバーク事務所(DPZ)を経て、2003年から2007年まで全米芸術基金のデザインディレクターとして「都市デザイン市長協会」を主宰。アメリカの多くの市長たちと都市計画の課題に取り組んできた。その後、2007年からデザインコンサルタント会社であるスペック・アンド・アソシエイツを率いている。
2022年、ジェイン・ジェイコブズやクリストファー・アレグザンダーなども受賞した「シーサイド賞」を受賞。TEDの講演やYouTubeの動画は500万回以上再生されている。
ベストセラーとなった本書『Walkable City』のほか、『Suburban Nation』(アンドレス・デュアニー、エリザベス・プラター=ザイバークとの共著)、『Walkable City Rules』などの著書がある。

【監訳者】

松浦健治郎(まつうら けんじろう)

千葉大学大学院工学研究院建築学コース准教授。博士(工学)。一級建築士。1971年岐阜県高山市生まれ。1994年早稲田大学理工学部建築学科卒業、1996年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻博士前期課程修了。(株)小沢明建築研究室所員、(財)日本都市センター研究員、三重大学助教などを経て現職。地方都市における地域資源を活用したまちづくり・都市デザイン・建築設計に関わる実践・研究活動を進めている。共著書に『コンパクトシティの拠点づくり』(2020年、学芸出版社)、『まちづくり教書』(2017年、鹿島出版会)など、訳書に『アーバンストリート・デザインガイド』(2021年、学芸出版社)がある。

【訳者】

石村壽浩(いしむら としひろ)

ランドブレイン株式会社都市政策グループ長。日本大学非常勤講師。博士(工学)。技術士(建設部門:都市及び地方計画)。1977年広島県福山市生まれ。2000年山口大学工学部感性デザイン工学科卒業、2002年山口大学大学院理工学研究科感性デザイン工学専攻修士課程修了。ランドブレイン(株)に入社後、2008年山口大学大学院理工学研究科情報デザイン工学専攻博士後期課程修了などを経て現職。都市計画マスタープラン・立地適正化計画の策定、拠点づくり・まちなか再生に関わる実践・研究活動を進めている。共著書に『コンパクトシティの拠点づくり』(2020年、学芸出版社)などがある。

内田晃(うちだ あきら)

北九州市立大学地域戦略研究所教授。博士(人間環境学)。1970年福岡市生まれ。1994年九州大学工学部建築学科卒業。1999年九州大学大学院人間環境学研究科都市共生デザイン専攻博士後期課程単位取得退学。財団法人北九州都市協会専任研究員などを経て現職。2019年より地域創生学群長、地域共生教育センター長。都市計画と交通政策の連携による研究活動や、来訪者と地域住民が関わることで地域創生につながるフットパス活動を実践している。共著書に『中心市街地再生と持続可能なまちづくり』(2003年、学芸出版社)、『住みよい都市』(2004年、共同通信社)、『コンパクトシティの拠点づくり』(2020年、学芸出版社)などがある。

内田奈芳美(うちだ なおみ)

埼玉大学人文社会科学研究科教授。2004年ワシントン大学(シアトル)アーバンデザイン&プランニング修士課程修了。2006年早稲田大学大学院博士課程修了。博士(工学)。金沢工業大学環境・建築学部講師などを経て、現職。主な著書に『金沢らしさとは何か』(2015年、北國新聞社、共著)、『都市はなぜ魂を失ったか』(2013年、講談社、翻訳)など。アーバンデザインセンター大宮の副センター長としてウォーカブルなまちづくりに取り組んでいる。2021~2022年、ワシントン大学・ラトガーズ大学客員研究員。

長聡子(ちょう さとこ)

西日本工業大学デザイン学部建築学科准教授。博士(工学)。一級建築士。1979年福岡県生まれ。2003年九州大学工学部建築学科卒業、2008年九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士後期課程修了。九州産業大学工学部都市基盤デザイン工学科専任講師、新潟工科大学工学部建築学科准教授などを経て2018年より現職。エリアマネジメントや歩行者視点での公共空間の利活用に関する研究・実践に取り組んでいる。共著書に『ストリートデザイン・マネジメント 公共空間を活用する制度・組織・プロセス』(2019年、学芸出版社)、『コンパクトシティの拠点づくり』(2020年、学芸出版社)などがある。

益子智之(ましこ ともゆき)

早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科助教。博士(建築学)。1990年大阪府生まれ。2014年早稲田大学創造理工学部建築学科卒業、2015年イタリア・フェッラーラ大学建築学部修士課程交換留学、2017年早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻修士課程修了、2021年同大学院博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC1)、早稲田大学建築学科助手を経て現職。共著書に『まちづくり図解』(2017年、鹿島出版会)。日本都市計画学会 論文奨励賞(2022年)、前田記念工学振興財団 山田一宇賞(2022年)、日本建築学会 奨励賞(2022年)ほか受賞。

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