WORKSIGHT [ワークサイト] 9号
内容紹介
“職能消失時代”に大学は何をすべきか?
企業が直面する課題が複雑化する中、従来とは異なる資質をもった人材が求められている。その波は当然、大学の教育機能にも大きな影響を及ぼしている。一説では人工知能や機械化などテクノロジーの発展は、20年後には約半分の職能を奪うと指摘されており、これから社会に羽ばたく学生の多くが、将来的に現存しない職に就いている可能性が高い。大学は学生を送り出すための器として、これから教育や研究の方法、施設に何を求めるべきなのだろうか? また大学自身のビジネス環境として、少子化、グローバル化が進み大学間での学生の奪い合いが起こる中、どのような活路を見出すべきなのか? 今号ではこうした社会変化に対応したカナダの先進事例を取り上げ、企業人材の源流のひとつである大学の未来像を探求する。
体 裁 A4変・88頁・定価 本体800円+税
ISBN 978-4-7615-0911-8
発行日 2016/04/19
特集1 クリエイティブスクールの未来 カナダの大学が取り組む新しい実践知
Case1
The York University Lassonde School of Engineering/ヨーク大学がチャレンジするエンジニア教育再生の拠点
Case2
The University of British Columbia Faculty of Pharmaceutical Sciences/互いをつなぐ学習体験が薬剤師のハブ人材を育てる
Case3
The University of Toronto Rotman DesignWorks & the Rotman School of Management/デザインシンキングに通じた経営人材を育成する大学院
Wrap-up
山下正太郎/大学は知を「育てる」から「触発する」場へ
Interview
ロジャー・マーティン(経営学者)/企業の意思決定をサポートするデザインシンキング
特集2 集まる意味を問い直す大企業 リモートワーク時代の場のデザイン
Case4
Microsoft/チーム毎の個性を最大化 R&D系オフィスの新潮流
Case5
MEC/アイデアをすぐに具現化するグリーンな基地
Case6
Telus/5割の社員がオフィスにこない、働き方満足度No.1企業