二級建築士試験 構造力学のツボ

植村典人 著

内容紹介

学科Ⅲ(建築構造)において構造力学は合否の鍵を握る分野であり、避けて通ることはできない。一方、同じ型の問題が繰り返し出題されており、要点さえ理解すれば確実に得点できる。本書は単元別に出題頻度を分析し、覚えるべき要点を整理し、過去問の解法を徹底解説。ツボを押えた学習で全問正解を目指せ!

体 裁 A5・172頁・定価 本体1800円+税
ISBN 978-4-7615-1355-9
発行日 2015/12/15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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目次著者紹介まえがき正誤情報
まえがき

1 用語と単位

1 単位の話
2 単位の換算
3 単位の一覧

2 力と力のモーメント

1 力とは
2 力のモーメント
3 偶力のモーメント

3 力の合成と分解および力の釣り合い

1 力の合成と分解
2 分布荷重の合力
3 力のつり合い

4 構造物の構成と反力

1 構造物の構成
2 反力の計算

5 静定梁

1 応力
2 静定梁の応力

6 ラーメン

1 静定ラーメンの応力
2 不静定ラーメンの剛比

7 静定トラス

1 静定トラスの応力
2 静定トラスの解法

8 断面の係数

1 断面一次モーメントと図心
2 断面二次モーメント
3 断面係数
4 断面二次半径

9 応力度と許容応力度

1 応力度
2 梁の応力度

10 座屈

1 座屈長さ
2 弾性座屈荷重

植村典人(うえむら ふみと)

1966年名古屋工業大学建築学科卒業。大阪府立工業高等学校教諭を経て、元修成建設専門学校嘱託教員。『一級建築士試験構造力学のツボ』『一級建築士試験構造設計のツボ』『図説 建築構造設計』(学芸出版社)ほか著書多数。

二級建築士試験は、小規模の建築物や住宅などの設計・工事監理を行う技術者のための都道府県が実施する試験である。

二級建築士試験に合格するためには、“苦手科目を作らない”ことが重要である。

そのためには、各科目まんべんなく得点することが大切となる(各科目には足切りが設けられている)。しかし、学科Ⅲの構造力学の分野を最も苦手とする受験者は多い。

構造力学の分野は、例年7問が出題され、この7問の得点なくして合格できるかといえば、それは無理である。例年、多少の出題順序は変わるが、次のパターンで出題されることが多い。

  • 第1問:力のモーメント、偶力のモーメント、力のつり合い、分布荷重の合力など
  • 第2問:断面の係数の分野………断面二次モーメントに関する問題が主である。
  • 第3問:応力度、許容応力度の分野……梁の曲げモーメントや曲げ応力度が主である。
  • 第4問:静定梁の分野……………梁の曲げモーメントを求める問題が多い。
  • 第5問:静定ラーメンの分野……静定ラーメンの反力や曲げモーメントを求める問題。
  • 第6問:静定トラスの分野………特定の部材の軸方向力を切断法で解く問題が多い。
  • 第7問:座屈に関する分野………座屈長さ、弾性座屈荷重および座屈長さと断面二次モーメントの関係などが出題されている。

本書は、この7分野を克服するため、基本的な事項から順にレベルアップが図れるように系統立った構成とし、徹底してやさしく解説した。

本書の特徴としては、「必ず覚える! 公式〇〇」、「必ず覚える! 重要事項」、「POINT」「MEMO」など構造力学を解くのに必要な公式や重要事項などを覚えるべき要点として掲げた。これらを暗記することによって、問題解決の糸口を掴むことができると確信している。

次に、「解き方の手順」と題して、その項目の要点を整理し、問題解決の手順の“コツ”として示した。出題例の問題の意味をつかみ、どのようにして解くかを理解するために、この解き方の手順を繰り返し、繰り返し読み返して、その後、過去問に挑戦し、解答を自分のものにすることによって、苦手としていた構造力学の分野を得意分野に変え、学科Ⅲを克服してほしい。

本書では、これらの内容をまとめて“構造力学のツボ”とした。“ツボ”を押さえた学習をすることによって、構造力学の全問正解を目指し、かつ、合格ラインに達するまで学習を押し進めれば目標としていた二級建築士試験の合格が見えてくるであろう。

著者 植村典人

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