小紫雅史×山崎亮「コミュニティデザインから考えるまちのえき」
出演
車なしでも暮らせるまちづくりの答えがここにある
「まちのえき」は、地域の既存施設を地元主体で活用し、「健康づくり」「買う・売る」「食べる・飲む」「学ぶ・教える」「読む」「診る」「遊ぶ」「創る」「リサイクル」……等の様々な活動を集積してゆき地域の交流拠点としていこうという試みです。
高齢化と免許返納の増加でバス等「移動手段」への要望が高まるなか、発想を逆転させ、「移動の目的」を身近で果たせるようにした生駒市の実践。
行政が応援し住民が育てる、未来の日本に不可欠な社会インフラである「まちのえき」は、地域共生社会、地域循環型社会のモデルとして大きな可能性を秘めています。
今回のセミナーでは、「まちのえき」の普及・実践に尽力され、このたび書籍を上梓された生駒市長・小紫雅史さんと、ゲストに山崎亮さんを迎えて、とりわけコミュニティデザインの視点から議論いただきます。
【まちのえきのポイント】
- 既存施設のアキを使い
- 健康長寿・移動支援・子育て支援などソフト資産を基盤に
- 予算をかけず小さく始める
- 住民を『お客様』にせずに
- 地域の特性、力に応じ住民自ら広げていく仕組み
登壇者
小紫 雅史
奈良県生駒市長。
1974年兵庫県生まれ。1997年3月、一橋大学法学部卒業後、環境庁(現 環境省)入省。ハイブリッド自動車税制のグリーン化などに従事。2007年から在米日本国大使館に3年間勤務。2011年に全国公募で生駒市副市長、2015年に生駒市長に就任し、現在3期目。市民と行政が共に汗をかく「自治体3.0」のまちづくりや先進的な人事政策などに取り組み、全国から注目を集める。2019年度マニフェスト大賞優秀賞受賞。シラキュース大学マックスウェル行政経営大学院修了(行政経営学)。
主な著書に、『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』(学陽書房)、『地方公務員の新しいキャリアデザイン』(実務教育出版)など。
山崎 亮
コミュニティデザイナー。studio-L 代表。
1973年生まれ。関西学院大学建築学部教授。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。社会福祉士。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005 年にstudio-L を設立。主な著書に『コミュニティデザイン』『コミュニティデザインの現代史』(学芸出版社)、『コミュニティデザインの源流』(太田出版)、『縮充する日本』(PHP 研究所)、『地域ごはん日記』(パイインターナショナル)、『ふるさとを元気にする仕事』(筑摩書房)など。