改訂版 建築製図 基本の基本

改訂版 建築製図 基本の基本 
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内容紹介

やさしく理解しながら基本が身につく教科書

建築製図の初級入門書として3万部を超える人気教科書の改訂版。木造2階建住宅・RC造事務所ビルの解説を充実させ建築士試験にも対応。縮尺1/100図面を1/50の大きさで描くことで、基本となる描き方やルールがしっかり身につく。作図手順を丁寧に示し、他図面と関連付けて解説しており、理解しながら図面が描ける。


櫻井 良明 著 わかる建築製図研究会 編 
著者紹介

体裁A4変判・144頁(2色刷 108頁/折図16頁(8枚))

定価本体3200円+税

発行日2023-11-20

装丁美馬智

ISBN9784761532963

GCODE1096

目次著者紹介まえがきあとがきルーブリック評価表レクチャー動画関連イベント関連ニュース

1章 建築製図の基本

1 製図用具
2 製図用具の使い方と線の描き方
3 製図のルール
4 図面の種類
課題1 線の練習
課題2 文字の練習

2章 立体の理解

1 正投影図
2 等角図(アイソメトリック)・不等角図(アクソノメトリック)・キャビネット図
3 展開図
課題1 等角図(アイソメトリック)
課題2 正投影図
課題3 不等角図(アクソノメトリック)
課題4 展開図

3章 木造平家建図面の描き方

1 平面図
平面図練習シート
2 配置図
3 屋根形状の種類と表現
4 L字形平面の屋根伏図と立面図の関係
5 開口部表示における平面・立面・断面図の関連性
6 断面図
7 立面図
課題 片流れ屋根を持つ平家建住宅
8 平面詳細図・部分詳細図
9 矩計図
写真を見ながら矩計図を理解しよう
10 基礎伏図
11 床伏図
12 小屋伏図
13 軸組図

ルーブリック評価を活用しよう!

4章 木造2階建図面の描き方

1 階段の寸法と種類
2 管柱と通し柱
3 平面図
4 断面図
5 立面図
6 基礎伏図・1階床伏図
7 2階床伏図・小屋伏図
8 軸組図
9 矩計図

5章 鉄筋コンクリート造図面の描き方

1 平面図
2 断面図
3 矩計図(断面部分詳細図)
4 立面図

付録1 設計データ
付録2 建築物の面積の求め方と建ぺい率・容積率、面積算定の例題
付録3 模型製作

櫻井 良明

一級建築士、一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士
1963年大阪生まれ。1986年福井大学工学部建設工学科卒業、設計事務所、ゼネコン勤務、山梨県立甲府工業高等学校建築科教諭、日本工学院八王子専門学校テクノロジーカレッジ建築学科・建築設計科教員などを経て、山梨県立甲府工業高等学校専攻科(夜間制)建築科教諭。
著書:『いちばんわかる建築製図入門』『高校生から始めるJw_cad土木製図入門[Jw_cad8.10b対応]』『Jw_cadでかんたんにつくれる建築模型』エクスナレッジ ほか多数。

わかる建築製図研究会(ワカルケンチクセイズケンキュウカイ)
建築初学者が「建築製図」を楽しみながら、基礎基本をしっかり理解できる教材を提供することを目的として発足した研究会。「建築は楽しい!」と感じてもらうお手伝いをするため、日々教材研究を精進しています。

『建築製図 基本の基本』は2010年の初版から約13年にわたり、多くの教育機関等において教科書として愛用いただいてまいりました。この場を借りて、心から感謝申し上げます。このたびの改訂で、2階建木造住宅図面を充実させたほか、全面的に見直し、また、「ルーブリック評価表」も新たに掲載し、さらに分かりやすい内容へと再構築いたしました。
わたしが「建築製図」の勉強を始めたのは、大学1年生のときでした。大学でだされた最初の製図課題は、大学内に実際に建っている学生会館の図面をそのまま模写するというもので、手描きで非常に読み取りにくい図面だったと思います。
それまでに線や文字の練習をはじめ、図面の描き方やルールなど、一切教わらない状態で、いきなりその図面を渡され、どこから描いていいのか、どうやって描いていいのか、まったくわからず困惑していたことを記憶しています。
結局、本屋さんに行って、「建築製図の基礎〇〇」などという類の入門書を購入し、独学で勉強し、その課題をなんとか仕上げたような気がします。大学は高校までと違って、先生からいろいろ教わるのではなく、先生が教えてくれないことも自分で調べて自分で学ぶという気持ちがなければ落第すると痛感したものです。
それから数年後、わたしは工業高校の建築科の教師になりました。そこで初めて、今までに見たことのない丁寧な建築教育に触れることになります。教科書も初心者にわかりやすく、授業も基礎をしっかり積み上げていく内容で、うらやましく思えたくらいです。しかし、中学を卒業したばかりの高校生には、それでもまだ難しい内容であるということがわかってきました。特に、今まで正確に線を描いたことのない生徒にとっては、建築製図の細かくて接近した線を、太さや線種を使い分けて正確に描くことは至難の業です。
夢を抱いて「建築」の世界に飛び込んできた人が夢半ばにして挫折してしまうのは、製図の緻密さに嫌気がさしてしまうのがほとんどのように思えます。
そこで、本書は緻密な建築図面をいきなりまともに描くのではなく、実際の縮尺よりも大きくして描くことで、基礎をしっかり固めながら、正確にそのコツを身につけることができる仕掛けになっています。

本書の特徴は以下のとおりです。
①本来、縮尺1/ 100で描く図面を倍の1/ 50で描くことにより、図面の描き方やルールをしっかり身につけることができる。
②各種図面について、丁寧な作図手順を示すことで、理解しながら図面が描けるようになる。
③各種図面は、それぞれ他の図面と関連付けながら作図できるようになっている。
④「屋根」「開口部」は特に理解しにくいので、解説がより丁寧になっている。
⑤演習課題を随所に入れ、作図練習ができる。
(必要に応じて本書をコピーして使いましょう)

ぜひ、最初から最後まで、一通り目を通されたあと、すべての演習課題に取組んでみてください。必ず力がつくと思います。
本書は初めて「建築製図」を学ぶすべての人に贈ります。本書で勉強して、建築を好きになってください。

2023年11月  櫻井 良明

本書は、わたしが2000年度から勤務していた山梨県立甲府工業高等学校建築科の「建築製図」の授業で実際に使っていた自作教材を参考に、書籍用にアレンジして作成したものです。建築初心者の高校生に接するなか、どうすれば、理解しながら無理なく建築図面が描けるようになるか、幾度もの試行錯誤を繰り返し、改善に改善を重ねて生まれた内容で構成されています。
ここに辿りつくまでには、所属している「東日本建築教育研究会・製図分科会」での研究テーマにおける取組みにも、大きな影響を受けました。分科会の所属メンバーひとりひとりに、深く感謝申し上げたいと思います。
また、本書に掲載している模型を実際に作ってくれた、元勤務校建築科生徒の清水大祐君にも深く感謝申し上げます。
今回の大幅改訂あたり、その後に勤務した定時制建築科や日本工学院八王子専門学校建築学科、現在の甲府工業高校専攻科(夜間制)建築科などでの教材研究が活かせています。最後になりますが、これまで私と関わってくださった多くの方々に感謝申し上げます。

2023年11月 櫻井 良明

各図面について、書籍には載せきれなかったルーブリック評価表をPDFファイルでダウンロードできます。ご活用ください。

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