図説 建築材料

武田雄二・西脇 進・鷲見勇平 著

内容紹介

大学・高専・専門学校向けのスタンダードな教科書。二色刷りで見やすく、図・表・写真を多用した初学者にも親しみやすい紙面構成で、基本の建築材料から最近のエコ材料まで網羅的に解説する。一級建築士試験で出題される記述や数値の根拠となる図表も掲載され、より深い理解を促すことができる。各章末には解説付きの演習問題を収録。

体 裁 B5変・168頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2684-9
発行日 2018/08/15
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史
組 版 フルハウス 岡林和子

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目次著者紹介まえがきおわりに正誤情報電子版
まえがき

00 建築材料の捉え方

1 建築材料の歴史
2 建築材料の役割
3 分類法
4 評価法

01 木材

1 針葉樹と広葉樹
2 樹木の伐採と製材
3 樹木の構造
4 含水率
5 欠点・変形・腐朽・虫害・熱特性
6 強度
7 弾性係数
8 クリープ
9 使用適当樹種
10 定格寸法
11 木材の使われ方

02 木質材料

1 木質材料の概要
2 合板
3 集成材
4 OSB
5 パーティクルボード
6 ファイバーボード
7 LVL
8 PSL
9 OSL
10 CLT(直交集成板)

03 金属

3.1 鉄・鉄鋼

1 鉄の歴史
2 鉄・鉄鋼の製造
3 鉄鋼の特徴
4 構造材としての利用
5 仕上げ材としての利用

3.2 非鉄金属

1 建築物に用いられる非鉄金属

04 セメント

1 セメントの歴史
2 セメントの製造
3 ポルトランドセメントの硬化過程
4 セメントの種類
5 環境への配慮

05 コンクリート

1 コンクリートの構成
2 コンクリートの製造
3 打設と養生
4 硬化コンクリートの特性
5 コンクリート製品

06 石材

1 分類
2 採石
3 仕上げと加工
4 物理的性質
5 構法
6 石材の使われ方

07 ガラス系材料

1 ガラスの歴史
2 ガラスの製造
3 ガラスの種類
4 ガラスの物理的性質
5 ガラスの使われ方

08 プラスチックス

1 プラスチックスの歴史
2 プラスチックスの定義
3 プラスチックスの種類
4 プラスチックスの製造
5 プラスチックスの使用
6 プラスチックスと環境

09 塗料

1 塗料の歴史
2 塗料の特徴
3 塗装の工程
4 塗料の製造
5 塗料と環境
6 塗料の使用例

10 接着剤

1 接着剤の歴史
2 接着接合の長所と短所
3 接着剤の種類
4 接着剤と適用工事
5 接着のしくみ
6 環境問題への取組み

11 左官材料

1 左官材料の歴史
2 左官材料の種類
3 左官材料の使われ方

12 焼成材料

1 焼成材料の歴史
2 焼成材料の分類
3 瓦
4 煉瓦
5 タイル
6 衛生陶器

13 エコ材料

1 エコ材料とは
2 エコセメント
3 生分解性プラスチックス

14 リサイクル材料

1 リサイクル材料とは
2 建築物の解体
3 建設廃棄物のリサイクル
4 再生骨材
5 廃瓦
6 スラグ骨材

15 機能性材料

1 機能性材料とは
2 防汚塗料
3 遮熱塗料
4 遮音シート
5 空気清浄壁紙
6 マイナスイオン発生壁紙
7 カーボンファイバー

あとがき

参考文献

索引

武田雄二

1978年名古屋工業大学大学院建築学専攻修了。愛知産業大学造形学部建築学科教授。工学博士。著書に、『建築施工』(実教出版、共著)、『建築人間工学事典』(彰国社、共著)、『〈建築学テキスト〉建築製図』(学芸出版社、共著)、『〈建築学テキスト〉建築施工』(学芸出版社、共著)他。

西脇 進

1976年名古屋工業大学工学部建築学科卒業。小原建設株式会社嘱託 技術アドバイザー。

鷲見勇平

1978年名古屋工業大学工学部建築学科卒業。鷲見建築事務所主宰。

建築材料には多くの種類があり、その分類方法にも特徴の異なるものがいくつもある。最近はいろいろな切り口で、建築材料を説明する教科書が多くなったが、初学者には内容が詳し過ぎるために、その修得に戸惑うこともあると思われる。

そこで、本書では私がこれまで建築材料学を講義してきた経験を活かして、「講義ノートのような教科書」を目指した。記述にあたっては、材質別に分類した建築材料についての要点だけに絞った。

建築材料も人と同じように、その個性を知って活かすことが大事である。建築物の骨組みをつくる材料は、建築物に作用する様々な荷重に対して、そこに居る人の安全を確保しなければならない。また、仕上げとなる材料は内や外の良好な環境をつくらなければならない。

これらは、出来上がった時だけではなく、時間を経た後の建築物の良否にも大きく影響する。そのため、建築に携わる者にはその特徴だけでなく、適切な組立て方や取付け方についても、間違いなく理解することが求められる。

こうしたことが体系的に学習できるよう、各材料の製造方法や実際の使われ方についても紹介するように心がけた。詳しく学びたい人のためには、参考となる文献を挙げるとともに、章末には一級建築士試験で出題された問題を参考にした演習問題を設けているので、自主学習に役立ててほしい。

また、知っておいてもらいたい事柄や話題となっている事柄について、「知っておきたい」や「Coffee Break」で説明している。

このような特徴をもつ本書が、建築学の初学者にとって水先案内の役割を果たしてくれれば、筆者にとって望外の喜びとなる。

執筆者を代表して 武田雄二

はじめに書いたように、本書は講義をしているつもりで記述した。無味乾燥になりがちな建築材料についての講義であるが、説明するための図を多くしたり、興味を持ってもらえると思う事柄を取り入れたつもりである。

建築材料は建築物の特性を決定する重要な要素である。そして、一つひとつの建築材料は人間と同じように思える。それぞれに特性という個性を持っている。建築物を設計しようとする者は、それらを活かすことが大事だと思う。

そのために、建築材料の物理的な特性だけでなく、誕生の歴史や製造方法など、いろいろな書籍から学んだ事柄を記述した。

また、実際の建築作品の中でどのように使われているかを知ることは、建築物の設計にも役に立つと考え、数は少ないが実例を示した。読者には、それらだけでなく、建築作品集などによって多くの建築作品を参考にしてもらいたい。

本書を執筆するために、沢山の書籍や報告書を参考にし、引用させていただいた。それらの著者に深く感謝申し上げる。また、何度も校正を重ね、サポートしていただいた学芸出版社の中木保代様ならびに古野咲月様にも謝意を表したい。

建築を志す人が本書で得たものを、よりよい建築物の設計に活かしていただければ幸いである。

執筆者を代表して 武田雄二

本書に下記の誤りがございました。下記の通り訂正いたしますとともに、読者の皆様にお詫び申し上げます。

正誤表(第1版第1刷)

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