改訂版 初めての建築材料
内容紹介
初学者向けロングセラー教科書の大幅改訂版
初学者向けロングセラー教科書の大幅改訂版。旧版を最新規格等で見直し、各項目に手を入れた。各種構造材料、仕上材料から塗料、接着剤まで、建築に関するあらゆる材料について、種類、性質、用途、製造過程、施工例などを体系的に詳しく解説した。多彩な写真、図版や実験データをもとに、見開き構成でわかりやすくまとめた。
1章 建築材料の概要
1・1 建築と建築材料
1 建築材料の歴史
2 建築材料と規格
3 建築材料と環境
1・2 建築材料の分類
1 用途別分類
2 天然・人工別分類
3 化学的分類
4 建築部位別による分類
1・3 建築材料と性能
1 建築と性能
2 建築材料と品質
2章 構造材料
2・1 木材
1 木材の使われ方
2 木材の種類と用途
3 木材の特徴(性質)
4 木取り、規格、等級
5 集成材
2・2 鋼材
1 鋼材の使われ方
2 鋼材の種類
3 製鋼と加工
4 鋼の性質と用途
5 鋼材の規格
6 ステンレス鋼
7 接合
2・3 コンクリート
1 コンクリートの使われ方
2 セメント
3 骨材
4 水
5 コンクリート
AE減水剤を用いた普通コンクリートの調合設計法
6 レディーミクストコンクリート
7 プレストレストコンクリート
8 コンクリートブロック
3章 仕上材料
3・1 概要
3・2 木、竹製品
1 木材加工品
2 造作用集成材
3 繊維板、パーティクルボード
4 竹
3・3 セメント・コンクリート・せっこう製品
1 セメント系屋根材
2 セメント系ボード類
3 せっこうボード
4 (せっこう)複合金属サイディング
5 ALCパネル
6 繊維補強コンクリートパネル
3・4 金属製品
1 非鉄金属
2 板材
3 線材
4 各種金物
5 金属建具、シャッター
6 建具金物
7 その他の製品
3・5 タイル・れんが・衛生陶器
1 タイル
2 れんが
3 粘土瓦
4 衛生陶器
3・6 ガラス
1 ガラスの製法と種類
2 板ガラス
3 ガラスブロック
3・7 石材
1 石の分類と性質
2 採石・加工・仕上げ
3 石材の規格・寸法・等級
4 人造石
3・8 左官・仕上塗材
1 左官材料の種類
2 仕上塗材の種類
3・9 畳、繊維製品
1 畳
2 カーペット・シート
3 紙・クロス類
3・10 プラスチック材料
1 プラスチックの定義と歴史
2 プラスチックの分類
3 プラスチックの性質
4 プラスチック製品と用途
3・11 塗料
1 塗料の定義と目的
2 塗料の構成
3 塗料の分類
4 建築用各種塗料
3・12 接着剤
1 種類と性質
2 接着剤と用途
4章 防水材料
4・1 防水材料の使われ方
4・2 防水材料
1 アスファルト
2 シート防水・防湿材
3 シーリング材
5章 防火・耐火、断熱・防音材料
5・1 概要
5・2 防火・耐火材料
1 防火材料
2 耐火材料
5・3 断熱・防音材料
1 断熱材料
2 防音、吸音材料
索引
西日本工高建築連盟では、工業高校建築科の生徒が自主的に学習を行い、建築に関する基礎知識の修得のための手引き書となるよう、1996年に「建築のテキスト」シリーズ第一弾として「建築環境」「建築一般構造」「構造設計」「建築積算」「建築製図」を発刊した。その後、残る分野についても早期に発刊をという要請が強くあり、ここに新たな編集委員会のもとに本シリーズ第二弾として「建築計画」「建築構造力学」「建築材料」「建築施工」「建築法規」「建築設備」および「建築CAD」の7巻を刊行することとなった。内容は、前シリーズと同様、工業高校建築科の生徒はもとより、専門学校、短期大学、大学の建築関係の学生および若い実務家に至るまでの幅広い読者層を考慮するものとなっている。
「建築計画」は、建築物を計画するための基本的な考え方や、住宅をはじめ集合住宅、事務所、幼稚園、図書館を取り上げ、各種建築物の計画手法をわかりやすく解説している。
「建築構造力学」は、建築物の安全性を考えるうえで重要な部材に生ずる力を解析する能力を養うため、各種の解法や断面性能について例題を多く取り入れて、わかりやすく解説している。
「建築材料」は、建築物に用いられる様々な建築材料を構造材料と仕上材料などに大別し、各種材料の特性や使用方法などについて図版を数多く用いて、詳しくていねいに解説している。
「建築施工」は、木造軸組在来工法および枠組壁構法による住宅、鉄筋コンクリート造の共同住宅ならびに鉄骨造の事務所の工事例をとおして、建築物がつくり出される過程や施工上のポイントについて、具体的にやさしく解説している。
「建築法規」は、建築基準法をはじめ、難解な建築関係法規が容易に理解できるよう各条文の考え方や規定の内容について数多くの図版を用いて、詳しく解説している。
「建築設備」は、快適で便利な建築空間をつくり出すうえで重要な要素の一つである空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備などの計画に関する基本事項について、具体的にわかりやすく解説している。
「建築CAD」は、前シリーズの「建築製図」で取り上げた木造住宅と鉄筋コンクリート造事務所建築の設計図を例題として、CADの活用方法や入力方法などについて、わかりやすく解説している。
なお、本シリーズは、日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い、多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し、編集したものである。皆さんが多少の努力をおしまず、根気よく学べば、建築に関する基礎的知識が、必ず修得できるものと確信している。
発刊にあたり、貴重な資料の提供と適切な助言を賜った関係各位に、深い感謝の意を表するとともに、出版を引き受け積極的な助言をいただいた㈱学芸出版社社長をはじめ、編集部の諸氏に厚くお礼申し上げます。
建築のテキスト(増補版)編集委員会
改訂版へのまえがき
本シリーズも発行から10年を超え、法規、規格等の変更や工法、材料の変化など種々の状況変化に対応する必要がでてきた。従来から増刷等に応じて小規模な改訂は加えてきたが、今回、改めて大きな見直しを行い、ここに改訂版を発行することとした。
建築のテキスト編集委員会