初めて学ぶ建築計画


〈建築のテキスト〉編集委員会 編

内容紹介

図版を多用し基本的な知識を整理した教科書

初めて建築計画を学ぶ人の基本的教科書。まず、建築計画の果たす役割や進めかたを解説した。次に、背景として建築と風土・都市・文化、近代における建築デザイン・材料・構造の変化を学ぶ。さらに、環境工学、規模計画、デザイン要素、サステイナブル建築など、建築計画の基礎知識を、最後に住宅の計画の進め方を示した。

体 裁 B5・144頁・定価 本体2400円+税
ISBN 978-4-7615-2454-8
発行日 2009-03-20
装 丁 前田 俊平

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目次著者紹介まえがき本文見本

第1章 建築計画の概要

1・1 建築計画を学ぶにあたって

[1] 建築とは
[2] 建築生産と建築計画

1・2 建築計画の条件の把握

[1] 内的な条件
[2] 外的な条件

1・3 建築デザインの意義

[1] 建築の美
[2] デザインに影響を与える要素

1・4 構造計画

[1] 建築計画と構造計画
[2] 構造の特徴

1・5 設備計画

[1] 建築計画と設備計画
[2] 建築設備の性能

1・6 これからの建築

[1] 人口問題と建築
[2] 環境問題と建築

建築家コラム アントニ・ガウディ・イ・コルネ

第2章 建築計画の背景

2・1 建築と風土

[1] 気候と建築
[2] 風土と材料・構法
[3] 風土と意匠
[4] 風土と住居・集落

2・2 建築と都市

[1] 建築と都市景観
[2] 歴史的遺産と都市
[3] 建築による都市の再生

2・3 建築と文化

[1] 建築と芸術・デザイン
[2] 建築と宗教
[3] 建築と政治
[4] 建築の保存・活用

2・4 近代・現代建築の変遷

[1] 西洋における近代・現代建築の変遷
[2] 日本における近代・現代建築の変遷

建築家コラム 坂 茂

第3章 建築計画に必要な知識と方法

3・1 寸法の計画

[1] モジュール
[2] 寸法設計
[3] 物品の寸法

3・2 規模の計画

[1] 利用規模の把握
[2] 利用者数の把握
[3] 規模算定の方法
[4] 適切な施設・設備数
[5] 適切な面積・高さ

3・3 空間の計画

[1] 分割と連結
[2] グルーピングとゾーニング
[3] グリッドプランニング
[4] 動線の計画
[5] コアシステム

3・4  デザインの要素

[1] 比例
[2] 幾何学形態
[3] 対称と非対称
[4] 知覚
[5] 色彩

3・5  空間構成のエレメント

[1] 天井
[2] 柱と壁
[3] 床
[4] 開口部
[5] 階段・スロープ
[6] 吹抜け

3・6 環境の計画

[1] 空気
[2] 熱
[3] 光
[4] 音

3・7  サステイナブル建築

[1] 環境の要素
[2] 建築物の省エネルギー
[3] 建築物の長寿命化
[4] 建築物の循環

建築家コラム 伊東豊雄

第4章 住宅のデザイン

4・1 住宅設計の概要

[1] 住宅の設計プロセス
[2] 条件の整理
[3] コンセプト
[4] エスキス

4・2 各室の計画

[1] 公的空間
[2] 個人的空間
[3] 家事空間
[4] 衛生空間
[5] 接続空間
[6] 収納空間
[7] 空間のつながり

4・3 空間の演出

[1] インテリアデザイン
[2] エクステリアデザイン

4・4 住宅の実例

[1] 橿原神宮前の家~生きている健康住宅
[2] 向原の家~カーポートのある家
[3] 武庫之荘の家~狭小地に建つ身障者用住宅
[4] 勝山の家~ 白い箱の家

索引

引用・参考文献 一覧

〈建築のテキスト〉編集委員会

編集委員長

大西正宜 (大阪府立西野田工科高等学校)

編集委員

岡本展好 (大阪市立都島工業高等学校)
下山 明 (兵庫県立尼崎工業高等学校)
河合省吾 (大阪府立西野田工科高等学校)
宇都直人 (大阪市立都島工業高等学校)
小早川弘樹(大阪府立今宮工科高等学校)
覚野一与 (兵庫県立姫路工業高等学校)
飴野正彦 (兵庫県立神戸工業高等学校)

執筆者

猪池雅憲 (太成学院大学)
宇都直人 (大阪市立都島工業高等学校)
岡本展好 (大阪市立都島工業高等学校)
矢倉鉄也 (大阪市立都島第二工業高等学校)
湯田充彦 (大阪市立都島工業高等学校)

(上記の所属校は初版発行時のものである)

西日本工高建築連盟では,高等学校で建築を学ぶ生徒が自主的に学習を行い,建築に関する基礎知識を修得するための手引き書となるよう,「建築のテキスト」編集委員会を組織し,1996年に「初めての建築」シリーズ第一弾として『建築環境』『建築一般構造』『建築構造設計』『建築積算』『建築製図』を発刊した.その後,2000年にシリーズ第二弾として『建築計画』『建築構造力学』『建築材料』『建築施工』『建築法規』『建築設備』『建築CAD』を刊行し,全12巻の「初めての建築」シリーズが完結した.

第一弾の発刊から十余年が経過し,地球温暖化をはじめとする環境問題の深刻化,少子高齢化の進行,ノーマライゼーションの進展など社会状況の大きな変化があり,また,建築関係法令の改正,JIS建築製図通則の改正,教育システムの改変などを受けて,「初めての建築」シリーズの補完が強く望まれていた.

西日本工高建築連盟では,新たに「建築のテキスト」(第二次増補版)編集委員会を組織し,『建築製図』『建築コンペ・卒業設計』『建築計画』『住環境』『建築設備』『建築構造設計』の6巻を「初めて学ぶ建築」シリーズとして刊行することとなった.

内容は,前シリーズと同様,高校生はもとより,専門学校,短期大学,大学の建築関係の学生から若い実務者に至るまで,幅広い読者層を考慮するものとなっている.

『建築製図』は,最新のJIS建築製図通則に準拠し,木構造(住宅),鉄筋コンクリート構造(大学同窓会館),鋼構造(事務所)の各種図面の描き方を2色刷で示し,模型写真や立体図を使って分かりやすく解説している.  『建築コンペ・卒業設計』は,建築設計競技や卒業設計を行う上で必要な,課題分析,エスキース,プレゼンテーションなどの各プロセスの手法を,多くの写真・図版・実例を用いてていねいに解説している.

『建築計画』は,建築と風土,都市,文化,歴史などの建築計画の背景,および環境工学,規模計画,デザイン要素,サステイナブル建築などの建築計画の基礎知識の修得を主目的とし,手法の具体例として住宅の計画の進め方を示している.

『住環境』は,住まいを「地球・都市・まち」の環境の中に位置づけ,住まいの防災・防犯・長寿命化,こころとからだのここちよさ,誰もが使いやすい住まいなどについて,やさしく解説している.

『建築設備』は,給排水設備,空気調和設備,電気設備,ガス設備,防災設備,搬送設備について,設備の構成や機器の構造を理解することに重点をおいて,分かりやすく記述している.

『建築構造設計』は,構造設計を理解するための構造力学と構造計画の基本事項を平易に記述した後に,小規模の鉄筋コンクリート構造建築物の一連の構造計算を分かりやすく解説している.

本シリーズは,日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い,多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し,編集したものである.皆さんが多少の努力を惜しまず根気よく学べば,建築に関する基礎知識が必ず修得できるものと確信している.

本シリーズ発刊にあたり,貴重な資料の提供と適切な助言を賜った皆様に,深い感謝の意を表します.また,出版をお引き受けいただき,執筆・編集にあたり積極的な助言をいただいた㈱学芸出版社社長をはじめ編集部の皆様に厚く御礼申し上げます.

「建築のテキスト」(第二次増補版)編集委員会

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