WORKSIGHT [ワークサイト] 8号
内容紹介
「工場観」から解放されるワークプレイス
今から90年ほど前にハーバード大学の研究グループによって発見された「ホーソン効果」というものがある。物理的条件よりも、人間関係などの内面性を重視する方が、成果が上がるというもの。これで工場的な「管理するオフィス観」からワーカーが解放されるはずであった。実際には成果指標が把握しづらく、影響は一部に留まった。時代は進み、先進国の企業ではグローバルでの競争に加え高齢化社会を迎え、優秀なタレントの能力を引き出し、確保するかが課題となってきた。個々人のコンディションを整え、ライフスタイルや家庭事情に合わせた心身ともに健康なウェルビーイングな職場が求められてきたのだ。これは単に社員の健康を保ち、業務ロスを抑えるということではない。個々の内面に問いかけ、積極的な成果を生み出す価値観が根底に流れている。ホーソン効果の発見から長い道のりを経て、職場がようやく人間的な場所になりつつある。
体 裁 A4変・88頁・定価 本体800円+税
ISBN 978-4-7615-0910-1
発行日 2015/10/16
CASE1
Medibank/革新されたカルチャーが社員の人生を充実させる
CASE2
NAB/旧来の銀行を激変させる「リアルタイムワーキング」
Interview
ジェームス・カルダー/個人よりチームワークを優先 やがて到来するABW3.0時代
CASE3
SAHMRI/光と優秀な人材を取り込む”松かさ”型ラボ
CASE4
Macquarie Group/ワークスタイル先進企業が取り組むオーストラリア随一の健康オフィス
CASE5
Envato/生活ありきの仕事環境がクリエイティブ・カルチャーを生む
Column
tacsi/オーストラリアの社会問題解決を目指すタクシーの取り組み
Wrap-up
山下正太郎/職場のウェルビーイングを考える6つの視点